「生まれてきたことに意味があると信じて」、サヘル・ローズインタビュー(下) | アイデアニュース

新着 予定 プレゼント 動画

「生まれてきたことに意味があると信じて」、サヘル・ローズインタビュー(下)

筆者: 達花和月 更新日: 2021年10月24日

2021年10月27日(水)から10月31日(日)まで、東京・博品館劇場で上演される舞台『グッドピープル』にケイト役で出演するサヘル・ローズさんのインタビュー、後半です。今回、演出の鵜山仁さんに「自分の肌の色でさせてください」と相談した理由、個人の活動として難民キャンプなどを訪れている意味、いわゆる孤児だったサヘル・ローズさんが日本の児童養護施設の子供たちを支援する中で、子供たちに伝えていることなどについてもお聞きしました。

サヘル・ローズさん=撮影・NORI
サヘル・ローズさん=撮影・NORI

――再演の話を伺ったときは、いかがでしたか?

前回できなかったことを成し遂げたい、見られなかったケイトと出会いたいと思いました。どの芝居でも納得したことはないですし、納得したらこの仕事をやる意味がなくなっちゃうのですが、特にこの作品は必死に食らいついている状態で、いつになったら「楽しい」に変わるのか、ただただ必死です。でも必死にならないとやれないと、多分全員思っていると思います。芝居が終わる度に、みんなで「今日を生きた!」言っています。本当に毎回が千穐楽みたい。こんなの初めてです。

――エネルギー消費が半端ないから、1日1回公演なのでしょうか?

2回あったら死にます、本当に。それだけのエネルギーなので、観に来てくださる方も、観るエネルギーを十分貯めて来て欲しいです。絶対に飽きさせないです。対話劇なので、結構すごく細かい表情を皆やっていたりするので、後ろに座って観た方がよく「前に行きたかった」っておっしゃるので、皆さんの表現を、前の列で細かく観て欲しいなと思います。

今回の自分の中での大きな課題は肌の色です。初演のときは、なるべく観てわかりやすいように、肌の色を濃い目にして欲しいと鵜山さんから言われていたんですが、やっぱりそれに対して批判的な声もありました。私はケイトとして生きる上で、誰よりも彼女を理解しています。だから今回は鵜山さんに、私が自分の表現と自分の言葉をちゃんと粒立てれば、観てくれる人は、ちゃんと私を黒人と見てくれるはずだと思うので、その演劇の力を、持っているエネルギーを信じたくて、できたら普通の自分の肌の色でさせてくださいとご相談しました。

鵜山さんも「いいよ、やってみようか」っておっしゃってくださって。やっぱりお芝居の持つ力を信じたいし、お客様を信じたい。それが大事な気がして、今はそれが自分の中での挑戦でもあります。

――この作品は笑って観ながら、泣けそうな気がします。

面白いけれど、テーマは凄く深いです。最初は笑いなんですけど、後半泣いている方が結構いらっしゃって。特に最後沈むんですけど、一番最後のシーンで一気にまた「明日があるな」と思えるんですが、でもあれって実は何も解決していなくて。結局夫婦問題も一見楽になってるけれど解決していない。マーギーだってちゃんと仕事が見つかってるわけでもなくて。

なので結局、人って毎日が「試練」だということを伝えたいし、本当に “Good People” って何だろう? と。ケイトも自分を “Good People” だと思っているけれど、きっとマイクもマーギーもそうだと思うんです。台詞に「あなたは “Good People” よ」とか「あなたはいい人じゃない」というのがあって、じゃあ、本当にいい人ってこの作品の中で誰? って。わりと皆お互い、誰かが助けを求めたときに、相手を拒絶してるんですが、でも一番最後に「いい人って、これか!」って。この作品の中であなたの持つ “Good People” を探して欲しいです。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、個人の活動として難民キャンプなどを訪れている意味、いわゆる孤児だったサヘル・ローズさんが日本の児童養護施設の子供たちを支援する中で、子供たちに伝えていることなどについて話してくださったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■弱者の声を届けるには、表現をしている人たちが声を上げることが一番の近道

■私もいわゆる孤児だった。生まれてきたことに意味があるから、信じて生きて欲しい

■相手が途中で投げ出したとしても、ちゃんと包み込めるくらいの人になりたい

■お客さまが来てくださって舞台は生まれる。『グッドピープル』を大人にして欲しい

<『グッドピープル』>
【東京公演】2021年10月27日(水)~10月31日(日) 博品館劇場
公式サイト
http://www.nlt-pro.nlt.co.jp/goodpeople2021/

<CAST>
戸田恵子(マーギー)、長谷川初範(マイク)
サヘル・ローズ(ケイト)
木村有里(ドッティー)、阿知波悟美(ジーン)
小泉駿也(スティーヴィー)

<関連リンク>
グッドピープル公式 Twitter:
https://twitter.com/nlt_pro_stage
サヘル・ローズ公式 Twitter:
https://twitter.com/21Sahel
サヘル・ローズ公式 Youtube:
https://t.co/orSbpU9NtO?amp=1
サヘル・ローズ公式 Instagram:
https://t.co/VAXATx4Mzl?amp=1

『グッドピープル』 関連記事:

⇒すべて見る

サヘル・ローズ 関連記事:

⇒すべて見る

鵜山仁 関連記事:

⇒すべて見る

※サヘル・ローズさんの写真1カットとサイン色紙を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは2021年11月23日(火)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

サヘル・ローズさん=撮影・NORI
サヘル・ローズさん=撮影・NORI

全文が読める有料会員登録にご協力を

アイデアニュースは、有料会員のみなさんの支援に支えられ、さまざまな現場で頑張っておられる方々の「思いや理想」(ギリシャ語のイデア、英語のアイデア)を伝える独自インタビューを実施して掲載しています。ほとんどの記事には有料会員向け部分があり、有料会員(月額450円、税込)になると、過去の記事を含めて、すべてのコンテンツの全文を読めるようになるほか、有料会員限定プレゼントに応募したり、コメントを書き込めるようになります。有料会費は取材をしてくださっているフリーランスの記者のみなさんの原稿料と編集経費になります。良質な取材活動を続けるため、どうか有料会員登録にご協力をお願いいたします。

    
<筆者プロフィール>達花和月(たちばな・かずき) 遠方の友人を誘って観たお芝居との出会いをきっかけとして演劇沼の住人に。ミュージカルからストレートプレイ、狂言ほか、さまざまな作品を観劇するうち、不思議なご縁でライターに。自らの仕事を語る舞台関係者の“熱”に、ワクワクドキドキを感じる日々。 ⇒達花和月さんの記事一覧はこちら

コメント欄

有料会員登録してログインすると、コメントを書き込めます(コメントを送信すると、すべての人が読める形で公開されます)。

最近の記事

■ 2024年4月掲載分
■ 2024年3月掲載分
■ 2024年2月掲載分
■ 2024年1月掲載分
■ 2023年12月掲載分
■ 2023年11月掲載分
 過去記事一覧は⇒こちら 有料会員登録は⇒こちら
お勧め商品
新着商品
Sorry, no posts matched your criteria.