2023年3月21日(火・祝)に、東京・コットンクラブで「東山光明×藤岡正明『The Song of Stars』 ~Live Entertainment from Musical~」の第3弾を開催する、東山光明さんと藤岡正明さんのインタビュー後編です。「下」では、『The Song of Stars』のセットリストの決め方などメイキングの様子について、このライブを生み出す中で新たに発見したお互いのこと、藤岡正明さんがダンテ役で出演された『チェーザレ 破壊の創造者』について伺った内容と、お客さまへのメッセージの内容を紹介します。
――これまでの『The Song of Stars』は、飲みながらアイデアがどんどん出て、できあがっていったのですね。
東山:過去2回そうでした。
藤岡:みっちゃんがまた、すごくたくさんビールとかつまみを買ってきてくれるんですよ。
東山:もう、飲む気マンマンみたいな(笑)。「あればあったで、ないよりはいいかな」って買ってるんですけど。
――くだけた雰囲気の中で、創られているんですね。
東山:その場でライブが始まるかのように、マサくんがギターを持ちながらいろいろやるんですよ。キーを合わせて「このハーモニーの方がいいね」みたいなことも、どんどんお酒が入れば入るほどセッションが生まれてくるのが、僕自身もやっぱり楽しいですし、そういうことってあるようでなくて、なかなかやれないようなセットリストの決め方なので、すごく貴重だと思っています。だから…お酒はガソリンですね(笑)。
藤岡:ちょっと俺、みっちゃんの話聞きながら思いついちゃったんですけど。「長渕剛さん」と「吉幾三さん」いらっしゃったじゃないですか。「長渕剛さん」の着ぐるみの中には東山光明さんがいて、「吉幾三さん」の着ぐるみを脱ぐと藤岡正明がいたりとかするわけで。これ逆をやってみたらどうなんだろうと思って。
東山:おい!おいおい。
藤岡:いや、逆ってみっちゃんが「吉幾三さん」やるんじゃなくて。
東山:違う?あーよかった。
藤岡:長渕剛さんも、吉幾三さんも素晴らしいシンガーソングライターで、50年近く活動されていて、いっぱいいい曲があるわけで。その真似をしたというのは、その人が好きだから真似をするわけで。みっちゃんが「東山光明」として長渕剛さんの曲を歌うっていうの、どうなの?
東山:むしろ全然ありですよ。
藤岡:俺も吉幾三さんの「雪国」とかを「藤岡正明」としてガチで歌うとか。
東山:あー!いいね。めちゃくちゃ聞きたいわ。
藤岡:ちょっと良くない? ただネタというだけじゃなく、本当にリスペクトを込めて。そこをアップデートしていくっていうの、面白いんじゃない?
東山:確かにね。ガチ歌はありかも。でもこれはやんわりと書いてください。
――はい(笑)。
藤岡:「やらなかったらごめん」って藤岡が言ってたって、書いといてください(笑)。
――お二人は長いお付き合いですが、『The Song of Stars』をやる中で「こういう面があったんだ」とはじめて気がついたことや、再認識したことなどはありますか?
藤岡:もう15年以上の付き合いで、いろんな話をしているので、みっちゃんの人柄や、もちろん「シンガー」東山光明という部分を、歌も様々な活動もよく知ってはいたつもりだったんです。でも「ソングライター」としてのみっちゃんと、「役者」としてのみっちゃんとは、まだ共演したことがなくて。
東山:そうですね。
藤岡:そういう意味ですごく発見がありました。「シンガー」としてだけじゃなく、まず「ソングライター」として。僕も一応長く曲を作ったりアレンジをしてきた身として「いい曲じゃん!」って思っちゃう。
東山:それはめちゃくちゃ嬉しいですね。すごく嬉しい。
藤岡:それと、「無茶ぶりで困ってくれたら面白いかも」と思って僕もやっているんですけど、やっぱりみっちゃんの懐の深さ。これは俳優に通じているんですけど「受け止めて、困りながらもやってくれるんだ」って。これが光明さんの人柄なのか、あのお兄ちゃん(東山義久さん)を持った家庭環境のせいなのか、それとも関西人が成せる技なのか、さまざまに憶測はあるんですけれども。
東山:(笑)。
藤岡:どうであれ人柄と相まって、エンターテイナーとしての懐の深さがすごく新鮮でした。そこまでやって受け止めて、さらにそれを「面白い」に変えてくれる。2年間やってグレードアップしてきているので、みっちゃんには相当しんどいことをやってしまっていることは確かなんです。自覚はあるんです(笑)。
東山:そんなことないですよ(笑)。本番中の困らせ具合というのは僕が担当になっているんですが、本番前の裏方作業は、全部マサくんにおまかせしてる部分がすごくあるので…。本当に大雑把で、豪快さも兼ね備えてはいるんですが、こう見えてめちゃくちゃ細かいし、器用で何でもやれる人って、なかなかいないんじゃないかと思います。ミュージシャンで、ピアノ弾いたりギター弾いたりもすぐできるし家事もできる。
僕が遊びに行くと、大体つまみや料理を何も言わずに出してくれて、本当に「嫁かっ!」というような部分もあったり。この『The Song of Stars』を3回やるにあたって、ステージ上での「藤岡正明」というよりは、人となりというか、プライベートの部分も含めて、僕にはないマサくんのいろいろなところを発見している部分がすごくあります。もちろんプライベートで会う機会も多いんですが、仕事としてというのはなかなかないので、『The Song of Stars』での濃厚さがすごく際立ってます。そういう部分も含めてステージに上がったときの、2人の関係性がより濃く出たらいいなと思っています。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、藤岡正明さんがダンテ役で出演された『チェーザレ 破壊の創造者』について伺った内容やお客さまへのメッセージの内容などインタビューの後半の全文を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■藤岡:「チェーザレの脳内で生み出した存在」だが、ダンテが主導権を握る必要も
■藤岡:「ダンテが出る理由」。演出家とプロデューサーに「俺の役要る?」と聞いた
■藤岡:突然声が出なくなった年末。石井雅登がダンテの台詞も歌も覚えてくれていた
■東山:唯一無二の歌を届ける 藤岡:十二分に期待して、昼も夜も遊びに来て
<東山光明×藤岡正明 『The Song of Stars』~Live Entertainment from Musical~ produced by Envision Nextage>
【東京公演】2023年3月21日(火・祝)COTTON CLUB
1st.show:15:45開始
2nd.show:18:30開始
公式サイト
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/mitsuaki-higashiyama-masaaki-fujioka/
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今日見に行ってきた際に、トークの中で先日取材でと言った瞬間、これだ!って思いました(笑)事前に読ませていただいていたから料理の話とか混沌クラブとかモノマネとか色々うんうんって聞いてました。生歌生トークめっちゃ楽しくて沢山笑って来ました。