2024年7月26日(金)から8月4日(日)までサンシャイン劇場で、8月10日(土)と11日(日)に森ノ宮ピロティホールで上演される『無伴奏ソナタ-The Musical-』に、音楽の天才として見いだされるクリスチャン役で出演する平間壮一さんと、ウェイトレスのリンダ役で出演する熊谷彩春さんの対談インタビュー、後編です。共演者の方々やクリスチャンが作る音楽についてお話してくださった内容や、作品に取り組みながらどのような発見がありそうかというお話などを紹介します。
――難しさもあり、音楽が楽曲として作品をリードしていくものになっているということですね。
平間:そうですね。まだ見ぬ楽器らしいですけどね。
熊谷:そうですね。
――楽器?
平間:クリスチャンが持っているものというのは、音楽を作る「まだ見ぬ楽器」だそうですよ。だからそれはどんな音楽なんだろうと思って。
熊谷:クリスチャンはピアノも見たことがなくて、お店で初めてピアノを見るという設定です。
平間:だから、不思議なのが、今(日比谷フェスティバルで)こうやって楽曲を披露していますが、その音楽ではないんじゃないかと。
熊谷:それ、私もちょっと思ったことがあります。
――クリスチャンの気持ちを歌っていたりする曲と、彼が生む音楽とは別ということですよね?
平間:そうなのかもと思って、頭がぐちゃぐちゃしています。
熊谷:分かります。
――でもクリスチャンが作ったその音楽も、もしかして出てくるかもしれませんよね。
平間:そうですね。
熊谷:楽しみ。
平間:だから、やたらと小鳥たちのことや景色のことばっかり歌っているなと思います。
――野外で聴いたので、すごく自然に溶け込んで聴こえました。
平間:だから、歌いやすかったです。あ、見えると思って。
――共演者の皆さんで集まってみて感じたことはありますか?
熊谷:私は子供の頃、西野誠さんと共演したことがあるんです。それ以来、ご一緒するのは初めてなので、久しぶりの再会に照れくささと嬉しさが入り混じった気持ちになりました。でも、大人になって同じ世界に入れたんだな、嬉しいなという気持ちと、一緒にお芝居ができる喜びを感じています。
平間:西野さんはミュージカル『ミア・ファミリア』で歌唱指導ではいってくれていました。霧矢大夢さんは『オーシャンズ11』でご一緒でしたが、絡みは一切なかったんです。大東立樹くんは初めてです。藤岡正明くんは以前イベントで一緒だったんですが、一緒に作品をやったことはなくて、いっぱいご飯を誘ってくれたのにずっと断っていました(笑)。
――では今回は藤岡さんのご飯を食べて。
平間:ご飯を食べて、おうちに行って。だっておうち行くって、ハードル高くないですか?
熊谷:そうですね、共演したことのない方のおうちはハードルが高いですね。
平間:でも、兄貴肌の方なので、「おう、うち来いよ!」ってね。「はい、行けたら行きます」って答えました(笑)。
熊谷:私は町屋美咲さんとの共演は3回目です。10代の頃に出演した『レ・ミゼラブル』から一緒で、とても仲良くしていただいていたので、今回もご一緒できて嬉しいですね。
平間:染谷洸太くんは、ずっと声が似ていると言われ続けてまして、だから習ったほうがいいよと周りからすごく聞いていて、やっと一緒にできます。高いところはどうやって出すの、とか聞いてみたいと思ってます。
熊谷:おふたりがしゃべっている声が、どっちがどっちか分からないくらいすごく似ていて、わ~っと思いました。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、作品に取り組みながらどのような発見がありそうかというお話などインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■熊谷:平間さんはとても良い方だとうかがっていて、すごく楽しみでした
■平間:『テラヤマキャバレー』で、答えが見つからなくてもいいんだ、という経験をした
■平間:作った曲が歌われていることを知った時の感情は、どうなんだろう
■熊谷:濃い皆さんでぎゅっとやってぎゅっとなったものを、お届けできたら
<『無伴奏ソナタ-The Musical-』>
【東京公演】2024年7月26日(金)~8月4日(日) サンシャイン劇場
【大阪公演】2024年8月10日(土)~8月11日(日) 森ノ宮ピロティホール
公式サイト
https://napposunited.com/sonatathemusical/
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平間壮一さんと熊谷彩春さん、お二人の間で流れる空気感がとても柔らかくて読んでいてかわいいなぁと思いました!
無伴奏ソナタの世界観は一見私たちが生きる現実世界とは全く異なるもののように思いますが、そこで生きる人々の人間臭さを大事に表現することで物語に没入してもらえるように…という熊谷さんの思いや、クリスチャンと音楽の関係性を深く見つめ考え続けている平間さんの姿勢がとても印象的でした。
私は平間さんの、役への俯瞰した視線と共に、役への愛情や優しさが感じられるところが大好きでいつも心が熱くなります。
作品へのアイディアを積極的に出し合えるカンパニーの皆様も素敵ですし、濃いお稽古時間を経てどんな世界を観せてくださるのかとても楽しみです!
読み応えのある記事をありがとうございました!