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「役の片鱗かもしれないものが、自分の中に残る」、浦井健治インタビュー(下)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2017年10月20日

 

浦井健治さんインタビュー後半です。『ペール・ギュント』は、浦井さんが演じるペールが、「普通であることが一番大事」だと気づく物語。浦井さんにとって「普通」とは、さらに有料部分では、役を生きることで役者の中に残っていくものについてなどを伺いました。

 

浦井健治さん=撮影・岩村美佳

浦井健治さん=撮影・岩村美佳

 

 

――人によって「普通」って難しいと思うんです。人生それぞれで、例えばファンの方や観客側から見れば、浦井さんが「普通である」という感覚って難しいと思うんですよ。だけど、ご自身の中ではもちろんそれが普通ですよね。その辺の「普通である」というニュアンスの違いを埋めるのは難しくないですか?

 

そうか……そうかもしれないですね。カメラの前に立つ、映像、テレビで何か発言している、雑誌に載る、板の上に立つ、普通に生活をその場で覗き見して頂くようなことも、もちろん素人ではないから、プロなんだからという所ではもう普通じゃないですよね。けれど、それを生業としているのであれば、普通に生活している人の代弁者とは言わないけれども、文化に寄り添い、地域に寄り添い、時代に寄り添う……世田谷パブリックシアターさんみたい(笑)。

 

(一同笑)

 

そういう風に思うと、「普通であること」が発信する中での役割というスタンスであれば、プレイヤーとして普通であることは、人間として普通であることなんじゃないかと思います。例えば常識から外れた役ならば、少し不思議な雰囲気が求められることもあるかもしれませんが、普通の役を演じられる役者として、もしくは新しい表面、側面を常に見せていくことが出来る、そう調理して頂けるならば、フラットに普通の感覚を研ぎ澄ましていくことが近道なんじゃないかなと。そういう意味では、自分の中で「普通」というのは「普通に生活すること」「普通に人間としてあること」という所に、今はいると思います。

 

――色々な役の人生を生きていくと、きっと自分の中に何か残っていきますよね。『ペール・ギュント』のように長い人生を演じたり、半生や、短い数日間を演じるお芝居もありますが、たくさん演じてきた役のそれぞれの人生って、浦井さんの中にどんな風に残るものなんですか?

 

すごい質問ですね。

 

――(笑)。

 

役者の中身を分析すると、本になるんじゃないかと思っているんです。それは役者になりたい次世代の人が教材として読むと面白いと思いますし、今井(朋彦)さんが「言語学の領域」という本の著者の一人として、役者が台詞を覚える時にどういう変化が起こっているのかをかなり明確に文章として書いているんです。

 

 

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、浦井さんが成河さんと話した「理想」などについて語ってくださったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

 

<有料会員限定部分の小見出し>

 

■役者は十人十色。全く残らない人もいるし、全部残ってしまって大変な人もいる

 

■たまたま「これ観てみようか」と入ってこられて、「良かったね」となるのが理想

 

■趣里がその場で起こったことをきちんと受け止めてくれるのは、とても大きい

 

■ヤンさんが人生をかけた作品を「浦井で」と思ってくださったことに、全力で応えたい

 

<『ペール・ギュント』>
【東京公演】2017年12月6日(水)~12月24日(日)世田谷パブリックシアター
【兵庫公演】2017年12月30日(土)~12月31日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

 

<関連リンク>
世田谷パブリックシアター『ペール・ギュント』のページ
https://setagaya-pt.jp/performances/201712peergynt.html
兵庫県立芸術文化センター『ペール・ギュント』のページ
http://www1.gcenter-hyogo.jp/contents_parts/ConcertDetail.aspx?kid=4292412353&sid=0000000001
浦井健治オフィシャルファンクラブ”Kopi-Luwak”
https://www.fanclub.co.jp/k_urai/?id=8
浦井健治&STAFF Twitter
https://twitter.com/kenji_staff

 

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※浦井健治さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは11月2日(木)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

 

浦井健治さん=撮影・岩村美佳

浦井健治さん=撮影・岩村美佳

 

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近の投稿・コメント

  1. memi より:

    浦井健治さんのインタビュー上・下を楽しく読ませていただきました。浦井くんの人柄が出ているとても暖かな感じがしました。写真もとても素敵です。ありがとうございます。舞台「ペール・ギュント」の公演がより楽しみになりました。

  2. ゆず茶 より:

    制作発表での浦井さんのご挨拶やこのインタビュー記事での、とめどなくあふれる、お稽古の様子や作品への想いから、いままで観たことのないような、観劇したなかで最高の作品になるのではないかと期待が高まっています。
    この一年や、いままでの人生を振り返る濃い体験になりそうで楽しみにしています。

  3. はじめ より:

    浦井さんから「すごい質問ですね」と言われる質問を投げかける岩村さんが素敵です(笑)
    様々な問いかけから、ペール・ギュントに関する解釈だけでなく、役者としての思いも聞けて、とても充実したインタビューを読ませていただきました。
    たくさんの写真も、様々な表情を見られて嬉しかったです。

  4. まも より:

    素敵な記事をありがとうございます!
    浦井さんのお芝居、舞台、ミュージカルに対する想いがとてもよく伝わり、本当に素晴らしい役者さんだと、改めて魅力を感じることができました。
    ペール・ギュント。
    インタビュー記事を読み、ますます楽しみでなりません!早く見たいです!!

  5. やっちゃん より:

    浦井くんのインタビューはいつもぶれない。そして作品を楽しみにさせてくれる力があります。私の持っているペールギュントの作品イメージをどうかえてくれるのか楽しみにしてます

  6. 太郎吉 より:

    ペール・ギュント。
    音楽としてしか知らなかった世界に出会える。
    浦井健治さんで。
    ワクワクがとまりません。
    ヤンさんの演出も楽しみです。

  7. kayato より:

    素敵な写真と深いインタビュー、ありがとうございます!
    浦井くんの言葉ひとつひとつが心に響きました。
    ペールギュント・・実は、どんな舞台になるんだろう?苦手分野だったらどうしよう・・と、少し不安に思うこともあったんですが、今はもう期待しかないです。
    アルカディア以来の趣里ちゃんとの共演も、とても楽しみです。

  8. sei より:

    哲学的な内容で、読み応えがありました☆

    浦井君がこれまで生きてこられた年数分の経験や精神が 、それぞれの役にギュッと凝縮されるので、どの舞台も楽しみに拝見しています☆彡

  9. もも より:

    凄くふかいところまで突っ込んで下さって、非常に読み応えがある記事でした!
    ありがとうございます。浦井さんの真摯な回答にも、ちょっとしたユーモアにも感服です。素晴らしいインタビューありがとうございました!

  10. きゃろ より:

    王家の紋章の舞台で舞台の素晴しさ、浦井さんのファンになった一人として、今回の記事とても興味深く、ますます浦井さんの魅力の一端を垣間見せていただけたような気がします。
    仙人、と周りの方々にも思われるほどすごい存在なんですね。
    素敵な魅力溢れる記事とインタビュー、写真をありがとうございます。

  11. ポチ より:

    昨日に続いてインタビュー下興味深く読みました。本当に浦井君の色々な面が知れて幸せです。
    「仙人」 これほどまで浦井君に似合う形容詞ないかもと思うほど、興味薄れないもっともっと浦井君の新たな一面知り続けていきたい、一緒に芝居を通じて旅をし続けて生きたいと思う人だと再認識しました。
    12月のペールギュント 今回の上下インタビュー読んで、浦井君と一緒に謎に満ちた自分探しの旅が益々楽しみになりました。

  12. ひでまる より:

    浦井健治さんのペールをちょっと想像できて大変興味深い記事でした。質問が鋭くそれに対し言葉を選んで誠実に答える役者 浦井健治さんの人としてのあり方、作品を大切にする心、仕事への真摯な姿勢、情熱を感じました。とっても好感を持ちました。またペールを纏った写真も素敵で作品への期待に繋がりました。

  13. プラム より:

    昨日から楽しみにしていた後半!読み応えがありました。
    “普通”に切りこんでくださったり、何役も纏ってきた浦井さんの内面のことだったり、演者としての心構えを知ることが出来ました。
    幕開けが待ち遠しいです。
    よいインタビューをありがとうございました!!

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