シェイクスピア作の悲劇『ハムレット』が、荻田浩一さんの脚本・演出によるミュージカル『ハムレット』としてとして、2019年11月8日(金)~18日(月)まで、東京・博品館劇場で上演されます。ハムレットを演じる、矢田悠祐さんのインタビュー後半です。ハムレットの心のうちについてお話いただきました。
――今回のミュージカル『ハムレット』では、公表されているストーリーでは、ハムレットの心の友としてフォーティンブラスの存在が強調されています。ハムレットの魂が映し出されているとのことですが…。フォーティンブラスは、どういう存在なんでしょうか。
自分の写し鏡というか、自分が一番信頼しているというか。そういう立ち位置で描かれています。原作とは、ちょっと違う印象を受けるかもしれません。
――シェイクスピアの『ハムレット』を土台としながら、その元となった北欧伝説「アムレート」のイメージを織り込んで、様々な解釈の要素も織り交ぜて、話に新たな光を当てているということなんですね。
『ハムレット』は、いろんな風に解釈できるじゃないですか。いろいろ研究されてる方がたくさんいらっしゃって、いろんな説があるらしいです。今回の物語の解釈は、荻田さんが一番、100パーセント120パーセント分かってるから、それについて行こうと。
――ハムレットとフォーティンブラスの関係性は、作品を見ていくと分かりますか?
分かります。
――ハムレットの心の友、フォーティンブラス役の米原さんとも初共演ですね。
1回、米原さんが出ている舞台のゲストで出たことがあるだけで、ほぼほぼ初めましてです。加藤さん(ギルデンスターン役の加藤良輔さん)も同じです。いろんな舞台の人が集まったイベントでちょっと一緒だっただけなので。
――オフィーリアの皆本麻帆さんとは『アルジャーノンに花束を』でもご一緒されたということでしたが、今回は恋人役ですね。
そうですね。
――原作では、有名な「尼寺へ行け」という台詞などもありますが、今回の作品では、オフィーリアとの関係性はどうなるのでしょう?
僕はこの台本を読んでですけど、ハムレットって『自分、自分』っていうか。自分との戦いの人だなって思ったんです。それはいい意味でも悪い意味でも。自分がやりたい復讐であるとか、そういう強い軸があって、そこに向かいたいがために手段は問わない。人を傷付けたくて傷付ける人って、サイコパスみたいな人以外あんまりいないと思うし、ハムレットってサイコパスみたいな人間じゃないと思うんです。関係性は…、すごく大切な人だけど、そういうのを取っ払って。自分に負荷がかかった分、その分だけ自分の力になるというか…。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、ハムレットと父親の関係についてや、ミュージカルで主演で本を書いてもらうのは今回が初めてということなどについて話してくださったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■現代でも、我慢するから頑張ろうみたいな。自分で縮めた分、パワーになる
■父に自分を本当に認めて欲しかった気持ちがあるから、亡霊を信じてしまう
■ハムレットも自分との戦いですが、僕も多い曲や多い台詞と戦っています
■エンターテイメント性がある『ハムレット』。僕の集大成を超えるものに
<ミュージカル『ハムレット』>
【東京公演】2019年11月8日(金)~11月18日(月) 博品館劇場
公式サイト
http://theater.hakuhinkan.co.jp/pr_2019_11_00.html
<関連リンク>
矢田悠祐 Twitter
https://twitter.com/yusukeyata
矢田悠祐 オフィシャルサイト
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インタビューを読んで、ハムレットと同様に矢田さんも曲や台詞と戦っていたんだな、自分との戦いで最後まで頑張ったのだろうなと感じました。ハムレットを観れてよかったと感じるのと命を懸けて演じたハムレットをまた再演して欲しいです。
素敵なインタビューありがとうございました。
今後も別作品で矢田さんのインタビューを掲載してくださると嬉しいです。