物語の厚さと安定の歌唱が二重に、ミュージカル『グッド・イブニング・スクール』ルポ | アイデアニュース

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物語の厚さと安定の歌唱が二重に、ミュージカル『グッド・イブニング・スクール』ルポ

筆者: 達花和月 更新日: 2021年1月2日

鯨井康介さん、オレノグラフィティさん、原田優一さん、小柳心さんの4人によるユニット「PAT Campany」が送る第一弾のミュージカル『グッド・イブニング・スクール』が、2020年12月17日から12月20日まで、本多劇場で上演されました。出演は、横田龍儀、中井智彦、黒沢ともよ、谷口ゆうな、オレノグラフィティ、小柳 心、鯨井康介、コング桑田のみなさんで、演出は原田優一、音楽はオレノグラフィティ、脚本は小柳 心、プロデューサーは鯨井康介のみなさんです。アイデアニュースにインタビューで登場してくださったオレノグラフィティさんは、流れる黒髪にフリルのスカート姿で、定時制夜間クラスに通うミキ役を熱演。カオスな場面も多い中、キャストが歌い出すと、とにかく耳福、物語の厚さと安定の歌唱が二重に楽しめました。すでに公演は終了していますが、開幕直前に実施されたゲネプロのルポをお届けします。

ミュージカル『グッド・イブニング・スクール』より (C)2020 PAT Company (C)Marvelous Inc
ミュージカル『グッド・イブニング・スクール』より (C)2020 PAT Company (C)Marvelous Inc

やわらかいオレンジ色で彩られた夕暮れ時の教室。窓の外には満開の桜。下校時刻を告げるチャイムの音色が遠くで優しく鳴り響く中、薄いグリーンの作業着を身に着けた用務員(鯨井康介さん)が、下校する生徒たちに声をかけながら「次」に使う生徒たちのために教室を整えます。舞台上手では、この名門進学校に着任したばかりの新任教師、若林典隆(横田龍儀さん)が登場。モノローグで父へ語りかけながら、自らの来し方を語り始めます。

彼は教師である厳格な父の薫陶を受けて成長し、父のような立派な教師になるため、その教え「生まれてから20年頑張れば、その後の80年順風満帆に過ごせる」の通り、この20年をがむしゃらに、恋愛にうつつを抜かすこともなく生きてきました。恋とは縁遠かった彼は今、同僚の特進クラスの担任、真田菜々(黒沢ともよさん)に対して淡い恋心を抱いています。憧れの父と同じ教師生活のスタート、そして初恋、まさに人生の順風満帆ターン到来! 迷える生徒たちの声に耳を傾け、教師として導いていくのだという意気込みで臨んだ若林ですが、初の担任は定時制夜間クラス、そして、彼の初の生徒たちは皆年上の、海千山千、一癖も二癖もある大人たちばかりなのでした。

腹にさらし、上体にフィットした半纏を素肌に羽織り、ニッカポッカに地下足袋と、ある種任侠な空気をも纏わす鈴木源(中井智彦さん)。パチンコ大好きで、生活と人間関係に支障が出るほどのめり込み、これではいけないと思いつつもなお、パチンコがやめられない福巻久美(谷口ゆうなさん)。 長身で広い肩幅の男性らしい体躯に、姫カットの流れる黒髪、やわらかいドレープを描くフリルのスカート、キュートなピンクのスニーカーという出で立ち、見た目のギャップが激しいミキ(オレノグラフィティさん)。 七三でぴっちりなでつけた髪にスティーブ・ジョブズを彷彿とさせるコーデ、理知的な雰囲気を醸し出しながらも、言動が異世界じみて得体のしれない岡島悟(小柳心さん)。 白いものも入り交じるグレーなセミロングのウェービーヘアに、学ラン、赤いゴムの縁取りがついた白い上履き姿、関西弁でイマドキのJK言葉をも操る還暦の山田宗一郎(コング桑田さん)。

仕事の後に学校に通う彼らは、「学生生活の前に私生活があり、高卒の資格さえ取れればいい」という態度で、なかなか勉学に身が入りません。そんな彼らを、あくまでも学生として扱い、教師として向き合う若林。そうこうするうち、教師としての熱量の衰えない若林に、生徒たちは勉強が「面白い」と感じるようになってきました。

そんな矢先、若林が特進クラス担任の真田先生に好意を抱いており、恋愛の場数を踏んでこなかった悲しさ、どうにも攻めあぐねているところを、生徒たちに目撃されてしまいます。若林の恋を応援しようと、これまでてんでバラバラだった彼らのベクトルが一致します。真田先生の若林への好感度を上げるために、自分たちがテストでいい点を取ればいいんじゃないかと、俄然盛り上がる生徒たち。自主学習会や、学校での合宿を経て、生徒たちのこれまでの背景や今の状況を知り、彼らと本音でぶつかりあい、交わした言葉を反芻し、少しずつ自分に落とし込んでいく若林。クラスの成績はなかなか上がりませんでしたが、生徒たちとの距離は縮まり、彼らの頑張りを嬉しく思い、クラス運営も円滑に行っていたそのとき、尊敬してやまない父の訃報が飛び込みます。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、それぞれの出演者の演技などについて紹介したルポの全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■「父にこっちを向いて欲しい」と頑張ってきたが、父の死後に見つかった手紙に…

■オレノの自由自在な音楽、中井智彦、谷口ゆうな、コング桑田ら実力派の美声

■可愛いだけで終わらせない、芯を持った理想の女性像として表現した黒沢ともよ

■主人公・若林典隆役の横田龍儀、台詞の説得力がハンパなく、場の支配力が圧巻

<ミュージカル『グッド・イブニング・スクール』>
【東京公演】2020年12月17日(木)~12月20日(日) 本多劇場(この公演は終了しています)
公式サイト
https://www.marv.jp/special/pat_company/

<関連リンク>
PAT Company 公式 Twitter
https://twitter.com/stage_project_4
PAT Company 公式 YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCoezmdJTc9zQhm3H4b5JYkg

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ミュージカル『グッド・イブニング・スクール』より (C)2020 PAT Company (C)Marvelous Inc
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<筆者プロフィール>達花和月(たちばな・かずき) 遠方の友人を誘って観たお芝居との出会いがきっかけで、二次元二次創作界の住人から演劇沼の住人に。ミュージカルからストレートプレイ、狂言ほか、さまざまな作品を観劇するうち、不思議なご縁でライターに。熱っぽく自らの仕事を語る舞台関係者の“熱”に、ワクワクドキドキを感じる日々。 ⇒達花和月さんの記事一覧はこちら

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