2022年6月8日(水)に開幕するスペクタクルリーディング『バイオーム』の公開ゲネプロが6月7日、東京建物 Brillia HALL で開かれました。出演者全員がそれぞれ1人2役を演じ、ミクロな視点とマクロな視点を行き来する濃密な作品。アイデアニュースでは、この日公開されたゲネプロのうち「1幕」の一部を、アイデアニュース独自撮影の動画で紹介します。またこの日発表された出演者のコメントもテキストで紹介します。この公演は、2022年6月12日(日)まで東京建物 Brillia HALL で上演され、6月11日(土)17:00公演は、ライブ配信されます(アーカイブ視聴期間は6月14日23:59まで)。
<あらすじ>
その家の男の子はいつも夜の庭に抜け出し、大きなクロマツの下で待っていた。フクロウの声を聴くために…。男の子ルイの父に家族を顧みるいとまはなく、心のバランスを欠いた母は怪しげなセラピーに逃避して、息子の問題行動の奥深くにある何かには気づかない。政治家一族の家長としてルイを抑圧する祖父、いわくありげな老家政婦、その息子の庭師。力を持つことに腐心する人間たちの様々な思惑がうずまく庭で、古いクロマツの樹下に、ルイは聴く。悩み続ける人間たちの恐ろしい声と、それを見下ろす木々や鳥の、もう一つの話し声を…。
<ルイ・ケイ役:中村勘九郎さんのコメント>
最初は朗読劇として稽古を進めていたのですが、稽古を進めていくうちに作品がどんどん進化していき、ついていくのが大変でした(笑)。今でも難しく感じておりますが稽古中は皆様に助けていただきながら進められたので、短い期間で充実した稽古でした。本作は配信もございますので、映像ならではの美しさをおうちでも楽しんでいただけること間違いなしです。大変な状況下ではありますが、メッセージ性の強い作品になっておりますので是非ご覧いただき、多くのものを感じ取っていただけたらと思います。
<怜子・クロマツの芽役:花總まりさんのコメント>
スペクタル・リーディングって? と頭にはてなが飛んだ当初から気がつけば2週間余りのお稽古期間はアッという間に過ぎて、初日は目の前。まだ迷いや不安との闘い中ですが、今までに経験したことのない2つの対照的な役に全力で立ち向かっております。素晴らしい共演者の方々と共に千穐楽まで全集中で駆け抜けたいと思っておりますので、ご覧になるお客様には濃密でセンシディブな舞台時間を共に味わっていただければと思っております。
<野口・一重の薔薇役:古川雄大さんのコメント>
稽古の一瞬一瞬がとても刺激的で、あっという間に過ぎていきました。それと同時に、上田さんー色さんという最高のタッグに、尊敬する先輩方と共に過ごす時間は濃厚に感じました。そして、わずかな時間で着実に出来上がっていく「スペクタクルリーディング」を目の当たりにし、震えました。僕も野口・イングリッシュローズとしてこの世界に立てることを幸せに思いながら、これから千穐楽まで役を全うできるように努めます。皆様、ご期待下さい。
<克人・クロマツの盆栽役:野添義弘さんのコメント>
スペクタクルリーディングという言葉は、今回初めて耳にしました。スペクタクル? どうなるのか? 全く予想がつかなかったのですが稽古に参加するたびになるほど! なるほど! と思えるようになりました。まさにスペクタクルリーディングです。これがスペクタクルリーディングです。皆様同様、私も初めての体験です。ドキドキワクワクしながら演じたいと思います。皆様もスペクタクルリーディングの世界にドップリと浸かって下さい。
<ともえ・竜胆役:安藤聖さんのコメント>
経験したことも目撃したこともない朗読劇に仕上がっています。タイトル通り、スペクタクルなリーディング劇です。なので稽古中は、これか? これか!! と、様々な課題に頭がフル回転していました。頭も身体も疲れ切っているはずなのに楽しんで稽古に参加できたのは、素晴らしい共演者の皆さま、スタッフの皆さまがいてくれてのことです。迎える本番では、ここまでのプロセスをしっかりお客さまに観ていただけるよう、そして作品を存分に楽しんでいただけるよう、思いを込めて舞台に立ちます。
<学・セコイア役:成河さんのコメント>
試演としての朝読劇からは随分とはみ出して欲張ったものになっていると思います。3週間あるんだったら覚えませんか、などと焚き付けてしまった責任の一端も感じつつ、これは吉と出るか凶と出るか、ドキドキしております。ミクロな視点とマクロな視点を行き来する非常にダイナミックな戯曲です。この戯曲の持つスケールと繊細さを損なわないよう、細心の手付きと集中力で5日間、お客様と共に作品を育てて行ければと思います。よろしくお願いします。
<ふき・クロマツ役:麻実れいさんのコメント>
頂いた本に初めて目を通した時、私にはとても難解な作品と感じましたが読み込んでいくうちに、ふきと植物たちを通して、生きていく強さと暖かさが私の中に広がり始めました。この気持ちを最後まで育み、皆様にお渡しできたらと願っています。
<スペクタクルリーディング『バイオーム』>
【東京公演】2022年6月8日(水)~ 12日(日) 東京建物Brillia HALL
公式サイト
https://www.umegei.com/biome/
<配役>(それぞれ1人2役)
中村勘九郎:代々続く政治一家の8歳の息子・ルイと、ルイの家で働く家政婦ふきの孫娘・ケイ
花總まり:ルイの母親で一族の一人娘・怜子と、クロマツの芽
古川雄大:父を継いで一家の庭師をしている野口と、一重の薔薇
野添義弘:ルイの祖父で一族の家長・克人と、クロマツの盆栽
安藤聖:怜子の傾倒する花療法士・ともえと、竜胆
成河:ルイの父で一族の息子で衆議院議員の学と、セコイア
麻実れい:ルイの一家に古くから仕える家政婦、ばあや・ふきと、クロマツ
<スタッフなど>
作:上田久美子
演出:一色隆司
企画・制作:梅田芸術劇場
<スペクタクルリーディング『バイオーム』ライブ配信>
2022年6月11日(土)17:00公演 アーカイブ視聴期間は6月14日(火)23:59まで
チケット販売期間:2022年5月28日(土)10:00~6月14日(火)22:00まで
https://www.umegei.com/schedule/1042/event.html#live
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