「緻密な作品、繊細な二人」、『ダブル・トラブル』上口耕平・水田航生(上) | アイデアニュース ;

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「緻密な作品、繊細な二人」、『ダブル・トラブル』上口耕平・水田航生(上)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2022年12月26日

2人のキャストで10人あまりの登場人物を演じるミュージカルコメディ『ダブル・トラブル』2022 -2023冬のTeam Dによる公演が2022年12月12日(月)に、Team Eの公演が2022年12月23日(金)に東京・自由劇場で開幕しました。2022 -2023冬は、浜中文一さんと室龍太さんペアのTeam D、上口耕平さんと水田航生さんペアのTeam E、ふぉ〜ゆ〜の越岡裕貴さんと松崎祐介さんペアのTeam Fの3チーム構成です。

Team Dの公演は、2023年1月21日(土)まで自由劇場で、1月26日(木)から1月29日(日)までは東京・新国立劇場 小劇場で、Team Eの公演は2023年1月22日(日)まで自由劇場で、Team Fの公演は、2023年2月2日(木)から2月19日(日)まで新国立劇場 小劇場で上演されます。

 アイデアニュースでは、Team Eの上口さんと水田さんにインタビューしました。インタビューは、上、下に分けてお届けします。「上」の無料部分では、お稽古をしながら感じていること、作品の魅力のことなどについて伺った合同インタビューの内容を、有料部分では、お互いの魅力についてどう感じているかということなどについて伺った独自インタビューの内容を紹介します。

「下」の無料部分では、ウォーリー木下さんの演出のこと、Team Eの特徴だと思うことなどについて伺った合同インタビューの内容を、有料部分では、『ダブル・トラブル』を「ちゃんとミュージカルを楽しめる作品」として届けたいというお話や2022年の出演作を振り返りながらのそれぞれの想いなどについて伺った独自インタビューの内容を紹介します。

上口耕平さん(右)と水田航生さん=撮影・岩村美佳
上口耕平さん(右)と水田航生さん=撮影・岩村美佳

ーーお稽古がはじまって、今はどのような感じですか?

上口:テクニカルな歌稽古や、セリフ入れなどが前半は多く、やっと今、自分たちの色を探しながら見つけつつあるという感じだと思います。

水田:耕平くんは、稽古に合流した直後からセリフも入っていてさすがだなと。僕は結構早くからDチームを見学させてもらったりして、振り付けや歌をやらせてもらっていました。

上口:そう言ってますけど、航生が、かなり引っ張ってくれていて。稽古中にパッと航生の方を見たら「次、こうですよ」って示してくれるんです。面白かったのが、言葉でそれを伝えるのではなく、シーンとしてやってくれたことがあって。もちろん台本にはないのですが(笑)。

ーー既にいい兄弟関係が、育まれつつある雰囲気でしょうか?

上口:はい。兄弟っぽいよね。

水田:本当に実の兄には申し訳ないのですけれども、実の兄より頼り甲斐のある…

二人:(笑)。

上口:自分で言うのもなんですけど、声も相性がいいって思っちゃうんですよね。

水田:めちゃめちゃ思いますそれ。

上口:歌っててすごく心地よくて。

水田:おかんに電話で言いましたもん。「耕平くんと、めっちゃ相性いいねん」って。

二人:(笑)。

水田:二人揃った稽古の初日に、ぶっつけ本番みたいに本読みをやった時の感じがめっちゃ楽しくて。何の打ち合わせもしていなかったんですけど、すごく合致した部分があって、テンポもすごくよくて。初めて一緒にお芝居をする感覚とは思えないくらいに。

上口:好きなものが似ているんだろうなって思いました。空気感とか、雰囲気とか。だから「ここ、こうかな?」っていうところが結構合致しやすい。「こうきたら、こうくるかな?こうきたんか!じゃあ、こうしよう!」って乗りやすかったり。そんな中で、この作品には、いろんなチームがあるという意味がすごくわかりました。本の力ももちろんあるでしょうし、その二人だけの空気感が生まれやすい作品なのだなと思います。

ーー「好きなものが似ている」と今おっしゃったので、好きな物や事かと思ったのですが、空気感的なことなのですね!

上口:例えば、お客さんとして芝居を観ている時の、「こういうお芝居好きだな」とか「こういう空気感好きだな」とか。そういうものが近いという感じですね。目指すものも近いのかなと。

ーーお稽古では、「こういうものが好き」など、お話しされることはありますか? もしも、何か共通点が具体的にありましたら教えてください。

上口:普通に話はするのですが、面白いことにね、そういう意味での共有点は、ほぼないんです。

水田:例えばわかりやすく「サッカー好きとか」、そういうのがないんです。

上口:その辺もなんか兄弟っぽくないですか? 弟とお兄ちゃんってそんなに趣味合わないじゃないですか。だけど、育ってきた環境とか触れてきたものが近いから、自ずと感覚みたいなものが近い部分が増えるという。「それ好き? 僕もそれ好きだわ!」って敢えていうことはしないけど、みたいな。

ーーすごいですね。お互いもう、空気みたいな存在に。

水田:休憩中や、一緒に帰りながらも、「あそこのシーンどう思いますか?」みたいなことも話します。帰りくらい、プライベートなんだから作品のことは話したくないとか、もちろんそれが悪いわけじゃなく、そういう人もいらっしゃると思いますが、耕平くんも常に片隅にそういうことを考えていて「ぽん」と聞いてもすぐにそこに返してくれたりとか。休憩中でも構築を常に頭の中でしているっていう熱量感とかも似ているかなって。

ーーお互いしか助け合えないステージですが、既に、すごく関係が出来上がっているのは素晴らしいですね。

水田:マジで耕平くんでよかった。

上口:こちらこそ航生でよかったですよ。

ーー作品の魅力については、どのように感じていますか?

上口:何役もやるとか、二人だけでノンストップでなどの大きな魅力は、もうみなさんご存じだと思いますが、稽古を一緒にやりながら改めて感じるのは、まず音楽が、ものすごく緻密で。ややこしい半音階にも全部意味があるというような、楽曲のレベルの高さみたいなものを、すごく感じています。この音楽を皆様にきちんとお届けできれば、とっても面白いのではと思っています

水田:パッとこの作品をイメージした時に、悪い意味ではなく、とても大味のと言いますか、「ザ・エンターテインメント、ハリウッド、ブロードウェイ!」という感じだとは思うんですけど、実はすごく緻密な作品だなと。音楽の作り方やお芝居の構築の仕方や、二人でやるからこその本の緻密さ。

ウォルトン兄弟が作った、二人が憧れて生きてきた世界が反映されていたり、ハリウッドの世界をリスペクトしながらのいろいろなオマージュも盛り込まれているので、一見とても大雑把な作品にも見られがちですけど、すごく緻密で繊細なことをやっているんです。実は登場人物たちの心の動きも、すごく緻密なので、役者がいろんな役をやるというキャラクターものみたいな作品ではなく、人間関係や、兄弟間でどんなことを思うのかとか、エンターテインメントに対してどういう想いを持っている人が登場するのかとか。意外かもしれませんが、そこがめちゃくちゃ魅力的です。

だからこそ、もちろん初演からやってきて、構築された素晴らしいものがあって、そこをトレースするところはして、でも、僕たちだけで築くところもあって。その中に、今までにはないことなども、どんどん細かく繊細に提案して、実行できたら、より一歩、『ダブル・トラブル』という作品の真髄に近づけるのではという気持ちで、今稽古をしています。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、お互いの魅力についてどう感じているかということなどについて伺った独自インタビューの内容と写真を掲載しています。インタビュー「下」の無料部分では、ウォーリー木下さんの演出のこと、Team Eの特徴だと思うことなどについて伺った合同インタビューの内容を、有料部分では、『ダブル・トラブル』を「ちゃんとミュージカルを楽しめる作品」として届けたいというお話や2022年の出演作を振り返りながらのそれぞれの想いなどについて伺った独自インタビューの内容など、インタビュー後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■上口:航生とは初めての共演。「こんなに爆発するやつなんだ!」って(笑)

■水田:懐が本当に深くてNOを言わない耕平くん。大暴投も拾って返してくれる

■上口:お互いの投げたものを「なるほど」って、わかる感じがあるのかも

■水田:「そういう瞬間を欲している」という尊い時間を、稽古5日ほどで経験

<ミュージカル『ダブル・トラブル』2022-23 冬>
Team D
【東京公演】2022年12月12日(月)~2023年1月21日(土) 自由劇場
【東京公演】2023年1月26日(木)~1月29日(日) 新国立劇場 小劇場
Team E
【東京公演】2022年12月23日(金)~2023年1月22日(日) 自由劇場
Team F
【東京公演】2023年2月2日(木)から2月19日(日)まで新国立劇場 小劇場
公式サイト
https://www.musical-wtrouble.jp/

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上口耕平さん=撮影・岩村美佳
上口耕平さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. ゆみ より:

    水田航生さんのお芝居が大好きでずっと作品を観ていますが、作品が持つ面白さと水田さんのお芝居とダンスと歌、すべてがカチッとはまってめちゃめちゃ素敵な空間でした!繊細なお芝居と暴れまくるところの緩急の付けかたが最高で、飛び道具的なキャラクターも丁寧に作られてた上にボビーとジミーの兄弟のお芝居がぶれずに真ん中にあるからただ楽しかっただけではなくて、ちゃんと兄弟の繋がりを感じられてうるっとしたりハラハラしたり感情が動きまくりでした!
    水田さんのお陰で素敵な作品に出会えて、上口さんにも出会えて幸せな時間でした。

  2. キィ より:

    チームEの大千秋楽を見届けた今、改めてお二人のお稽古段階の対談を読み返したくなりました。
    観る度にその時限りのアドリブ要素が増え、回を追う毎に進化する様を客席という近い距離から見ると、その相性の良さをひしひしと感じられました。
    インタビューの対談部分でも、お互いが発した役者ならではの言葉を、お互いが読者目線の言葉で要約したり例えたりしてくださる。そこに相性の良さがあらわれている気がします。
    なによりも、こんなに「(笑)」の多い対談は見たことがありません!

  3. ゆこりん より:

    ダブル・トラブル チームE東京自由劇場大千秋楽まで完走お疲れ様でした。初日、千秋楽含め全4回観劇しましたが、到底そんなものじゃ、まだまだ全然観足りない!!全公演入りたい位、本当に楽しくて楽しくて。お初の上口耕平さん、芸達者でルックスも良くてダンスもできる凄い人です!30代後半で足が軽く上がるなんて!
    水田航生さん過去一ブッ飛んでましたね(笑)耕平さんの仰るようにここまで爆発する役者だとはファンの私でも驚き!2人本当の兄弟みたいでした。相乗効果でお互いの良さを引き出し兄弟愛を醸し出し、クオリティ高い演技、音楽、本場ブロードウェイのお芝居を観ているような気分で大満足でした!
    またいつかお二人のダブル・トラブル再演待ってます!

  4. くるみ より:

    こんなにも楽しいミュージカルに出会わせてくれたお2人に感謝しています。キャラの立つ役どころの念入りな構築や公演毎に違いを楽しめる生ならではのアドリブなど見所は全部ですが、物語としてだけではなく本場のように兄弟が演じているかのような安心感納得感がありました。お2人ともふんわりな雰囲気が似ていて、でも内なるお芝居への探究心や熱い思いが秘められているのが、舞台とこの記事からも伝わってきます。最後に和解するジミーとボビーの部分でホロッとさせられるのも、そういうお2人とその関係性から成るのだなぁとあらためて感じました。本当に素敵な2人によるミュージカルを観たなぁと幸福感でいっぱいです。残り3公演!完走できますように!

  5. まるる より:

    TeamAから観てきて、とうとうマイベストの組み合わせに出逢えました!上口さんと水田さんの息の合った自然な兄弟感(コメディセンスも)、キレがある上に品のあるダンス、圧倒的な歌唱力、そして演技力!ダブルトラブルで兄弟愛に泣かされたのは初めてです…。
    TeamEは観終わって「あぁ良いミュージカル観たなー!」と感じたばかりだったのでインタビュー記事を読んで物凄く納得しました。
    まだ1ヶ月近く続く公演なのでお体に気を付けて千穐楽まで走り抜けて下さい!

  6. ゆこりん より:

    上口耕平さんと水田航生さんのダブル・トラブル(チームE)24日に観劇しました。男性俳優二人だけの芝居、過去に3人だけのは観たことありましたが、一体どんな作品なんだろうと予備知識もなく行きましたが、見事にそんな思いは打ち消され上質なコメディーで笑い通しでした。お二人とも芸達者!特に普段はあのふんわりとした水田航生さんのブッ飛んだ演技!圧倒されっぱなしでした!あと3回入ります!

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