「培ったことを外の舞台でも」、『Le Pont de l’Espoir』東山義久・中塚皓平・和田泰右・咲山類(下) | アイデアニュース

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「培ったことを外の舞台でも」、『Le Pont de l’Espoir』東山義久・中塚皓平・和田泰右・咲山類(下)

筆者: 達花和月 更新日: 2023年6月16日

2023年6月28日(水)から7月5日(水)まで、東京・博品館劇場で上演されるDIAMOND☆DOGSの20周年記念公演「DIAMOND☆DOGS 20th Anniversary『Le Pont de l’Espoir』(ル・ポン・ド・レスポワール)」開催にあたっての、DIAMOND☆DOGSのリーダー東山義久さん、メンバーの中塚皓平さん、和田泰右さん、咲山類さんのインタビュー後編です。

「下」では、お客様へのメッセージや、グループを立ち上げるにあたっての想い、「DIAMOND☆DOGS」の活動を経てそれぞれが成長したというお話などを東山さんに伺った内容と、中塚さん、咲山さん、和田さんそれぞれのDIAMOND☆DOGSとの出会いなどについて伺った内容を紹介します。

(右から)東山義久さん、中塚皓平さん、和田泰右さん、咲山類さん=撮影・NORI
(右から)東山義久さん、中塚皓平さん、和田泰右さん、咲山類さん=撮影・NORI

(※このインタビューは5月に実施しました)

――作品への意気込みとお客さまへのメッセージを、それぞれお願いいたします。

和田:ファンの人たちがいて、いま僕たちがここにいられるということを、改めて実感できる20周年記念公演と思っています。それと同時にまた一つ、次のステップに向けてのスタートの瞬間でもあると思うので、それを劇場でお客さまと迎えられることがとても嬉しいですし、本当にこの瞬間を迎えられてよかったと思います。僕らのテーマとしては1年目のお客さまも、20年目のお客さまも、変わること無くこの20周年という時間を、一緒に感じて過ごしていただけたらという思いがあるので、ぜひ楽しんで頂けたらたらと思っております。

咲山:僕が入る前から続いている、DIAMOND☆DOGSの20年という歴史を感じられて、実際にそういったナンバーもやりますから、どうしてもメモリアルな雰囲気になると思います。でも多分、いまの最新の僕たちを見てもらうことが、お客さまにとっても、僕たちにとっても一番大事だと思うんです。当時は100%で歌っていたつもりでしかなかったけれど、いまの僕ならこれぐらい歌えて表現できる。そういうものも感じてもらいたいし、7人それぞれの、「最新」を見ていただけるような舞台になれば。2幕はカーニバルなので、とにかく楽しんでいただければと思っています。

中塚:この20年間のいろんな楽曲が土台となりますが、いまの7人で唯一無二の作品を創っていきたいです。もしかしたら、久しぶりにD☆Dを観る方もいらっしゃるかもしれないので、同窓会というわけじゃないですが、「久しぶりに引き合わせてくれたのが、D☆Dでよかった」と言ってもらえるような、お客さまにそういう楽しみ方をして頂ける作品を創っていきたいと思っていますので、もう本当に肩肘張らずに楽しみにしてきてください。

東山:3人が言ったように、D☆Dを初めてご覧になる方、久しぶりにご覧になる方、そして2003年からずっと応援してくださっている方もいると思います。過去の楽曲は、1回創ったものではありますが、そこは敢えてぶっ壊して今回用にいろいろ変えると思います。楽曲のアレンジや振り付けも、あのときにあったものが最高だと思ってやっていたことだけれど、やっぱり20年経っているナンバーもあるので、そこは今回の僕たちに合うように変えていきます。10回公演ですが、1回1回が本当に新作のつもりで、いまの7人ができる、ちょっと上を狙ってやりたいと思います。

20年間ほとんど変わらずに、ここまでずっと支えてくれたスタッフにとっても意味がある公演だと思うので、その人たちへの感謝を、僕たちのこのステージで感動をもって応えて恩返しできれば、20周年にふさわしい素敵な時間が過ごせるんじゃないかと思います。この7人とバンドの4人と、スタッフで一丸となって、ファンの皆様に感動を与えたいと思います。

――そういえば、「DIAMOND☆DOGS」というグループ名は、どうやって決まったのでしょうか?

東山:グループ名を考えたのは25歳ぐらいだったと思います。僕は22歳で大学を卒業して、ちゃんとダンスを始めて3年目で「すごいなんかやりたい!」というエネルギーだけはあるけど、技術も何も伴っていなくて。その意味では「バックストリート・ボーイズ」じゃないけど、「ダイヤモンドの原石だけど、でも野良犬だ」といういうことをプロデューサーと一緒に考えて、「『DIAMOND☆DOGS』という名前はどうだろう?」と。頭文字を取って「D☆D(ディーディー)って言い方をしたら、言いやすいかな?」みたいな。そういうところからでした。

――グループを結成して、自らステージを創ろうと思われたきっかけはなんだったのでしょうか?

東山:20年前の自分の立場でもあったんですけど、ダンスの仕事といえば、例えば宝塚の方のコンサートの後ろで踊るとか、PVでアーティストの後ろで踊るとか。つまりセンターにはボーカルがいたりして、良い悪いは置いておいて、ダンサーとは「バックダンサー」だったんです。自分たちが踊りたい踊りというよりは、振りを間違えずに、センターにいる人をたたせるかすみ草みたいな「花」として(笑)。だから、あまり個性がいらなかったりしたのかな? いまは多分違うと思いますが、そのときの僕はすごくそれを感じたんです。やっぱり自分が踊りを始めたのが遅かったこともあって、「プロはすごい」と思ってはいたんですけど、「プロダンサーになったところで仕事無ぇじゃん」って(笑)。そういう意味でも、自分で自分のステータスを上げていかないと、いつまで経っても自分たちの立場が変わらないと、すごく痛感したことがあったんです。

ーーそうだったんですね。

東山:だから、自分たちでステージを創り、振り付けをし、納得できるものを提案していく中で、自分たちの作品を観た外からの評価が「あの作品をやってるあの人なんだ」となれば、バックダンサーの仕事は来なくなるだろうと。その中で、DIAMOND☆DOGSの派生で作った『DANCE SYMPHONY』と、自分でやっている『BOLERO』という作品で、ダンサーたちを集めてダンスだけの公演をやりました。ダンサーが集まれる場所を一つ提供できたのではと思います。

DIAMOND☆DOGSでは、最初からダンスだけじゃなく芝居と歌も入れていました。どちらもやったことがなかったので、当時のボーカルのMITSUAKIとKYOHEIから歌を学んで、僕は彼らにダンスを教えました。バレエ、タップ、ロック、バラード、オペラ、ミュージカルと、それぞれ何かに特化している人たちを集めていたので、本当に7人それぞれが、その分野の先生だったんです。

そんな中で「外でもミュージカルをやりたい」と思うようになって、ミュージカルの仕事もいただけるようになったので、やっぱりDIAMOND☆DOGSは、ものすごいトライアルの場所だったと思います。それは僕だけじゃなく、多分みんなもそうです。先日彼ら(咲山さん、中塚さん)は、歌わないし踊らない役なんですが、コメディ作品(『猫と犬と約束の燈~2023編~』)に出演していた。コメディはDIAMOND☆DOGSでもやっていたんです。やっぱり、ここで培ったことを、いま外の舞台でやってるんだなと思いましたね。

咲山:そうですね。

東山:(中塚さんに)宝塚の振り付けも多分、DIAMOND☆DOGSで振り付けをしていなかったら、そういう仕事はこなかったと思うし。多分それぞれ、そういうことがあると思います。

中塚:うん。

――メンバー構成はどのように決められたのでしょう?

東山:7名とは決めていました。誰かが真ん中になれるじゃないですか。

――奇数なのでたしかに。

東山:それでプロデューサーが「5人だと少なくて、9人だと多いので、7人」と。僕は「集まってやりたいことやれればいいから、何人でもいいです」だったんですけど、「いや、7だ!」って言われて「そうですか」って(笑)。

和田・咲山:(笑)。

中塚:「そうですか、わかりました!」って(笑)。

東山:それで、ボーカルはやっぱりデュオがいいと思って。3人よりデュオの方が見やすいし。また、ボーカル2人抜いても5人でのナンバーが作れて、5人だと誰かが真ん中に立てる。そういうことであれば「2-5」というのが良いと。そして5人のダンサーというのも、今回の20年記念公演のような1本のものを創るときに、ずっとロックダンスとか、ずっとバレエとか、全部のジャンルがかぶっていると多分お客さまも飽きちゃうと思うんです。そういう意味でも、全部バラバラなジャンルのダンサーを入れるというのを元々コンセプトにしていました。今となっては4人で歌ったり、3人で歌ったりするナンバーもあるので、もうその境界線は無くなってきているんですけど。

咲山:そうですね(笑)。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、「DIAMOND☆DOGS」の活動を経てそれぞれが成長したというお話、中塚さん、咲山さん、和田さんそれぞれの「DIAMOND☆DOGS」との出会いなどについて伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■東山:みんなの力がガーっと上がって、ダンサーとヴォーカルの境界線が無くなった

■和田:いろんなことをやる「グループ」がやりたくて、二つ返事でDIAMOND☆DOGSへ

■咲山:中学生の頃から歌を仕事にしたかった。クラシックの世界から、今はコメディも

■ 中塚:戸惑ったのは歌と楽器。「トランペットを1ヶ月で」というような衝撃がたくさん

<DIAMOND☆DOGS 20th Anniversary『Le Pont de l’Espoir』>
【東京公演】2023年6月28日(水)~7月5日(水) 博品館劇場
公式サイト
https://www.hakuhinkan.co.jp/theater/archives/event/pr_2023_06_28

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(右から)中塚皓平さん、東山義久さん、咲山類さん、和田泰右さん=撮影・NORI
(右から)中塚皓平さん、東山義久さん、咲山類さん、和田泰右さん=撮影・NORI

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<筆者プロフィール>達花和月(たちばな・かずき) 遠方の友人を誘って観たお芝居との出会いをきっかけとして演劇沼の住人に。ミュージカルからストレートプレイ、狂言ほか、さまざまな作品を観劇するうち、不思議なご縁でライターに。自らの仕事を語る舞台関係者の“熱”に、ワクワクドキドキを感じる日々。 ⇒達花和月さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. きーちゃん より:

    素敵なインタビューとお写真、ありがとうございます。
    いつも楽しく記事を拝見させて頂いています。
    今回のこちらの記事を読んでから観劇し、D☆Dさんの20周年に掛ける意気込みを目の当たりにしました。20年在籍したのはリーダー東山さんだけですが、メンバー全員が20年分のグループの歴史に全力で参加し、今出せる最大のパワーを出し切った最高に素晴らしいステージだったと思います。感動の一言に尽きました。一旦活動休止ということですが、またそれぞれが新たなパワーを持ち寄って、再始動する日を楽しみに待ちたいと思います。またここアイデアニュースさんでD☆Dの記事が読めますように。
    いつも素敵な対談をありがとうございます。

  2. モンブラン より:

    公演が始まる前にこの記事を読み公演が終わってからまた改めて読んでみると皆さんの言われたことの意味が良くわかって作品により寄り添うことができて良かったです。東山さんが初めて歌のソロやダンスのソロを今やホームである博品館で緊張しながらやられた話とか、メンバー個々の加入のいきさつとか、結成時の話など初めて聞くこともあって永久保存版にしたいです。素敵なインタビューをありがとうございました。

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