「信用している」「対極にいるからこそ」ミュージカル『スリル・ミー』松岡広大・山崎大輝(下) | アイデアニュース

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「信用している」「対極にいるからこそ」ミュージカル『スリル・ミー』松岡広大・山崎大輝(下)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2023年7月23日

2023年9月7日(木)から10月3日(火)まで東京芸術劇場シアターウエストで、10月7日(土)から9日(月・祝)までサンケイホールブリーゼで、10月11日(水)と12日(木)にキャナルシティ劇場で、10月14日(土)と15日(日)にウインクあいち大ホールで、10月21日(土)と22日(日)に高崎芸術劇場スタジオシアターで上演されるミュージカル『スリル・ミー』に出演する、松岡広大さん(私)と山崎大輝さん(彼)ペアのインタビュー後編です。「下」では、お互いのことをどう感じているか、演出・栗山民也さんの言葉やエピソードとお客様へのメッセージを紹介します。

松岡広大さん(左)と山崎大輝さん=撮影・岩村美佳
松岡広大さん(左)と山崎大輝さん=撮影・岩村美佳

――『スリル・ミー』は、ふたり芝居、ふたりミュージカルですが、相手役として、お互いにどう感じていらっしゃいますか?

松岡:どうだろうなぁ……。

――同じ相手じゃないとやらないという方や、相手は誰でもいいのでまたこの作品をやりたいという方がいらっしゃったり、皆さんいろいろだなと思いました。例えば前回のインタビューでは、成河さんと福士誠治さんは、このペアじゃないとやらないとおっしゃっていたんですよね。

松岡・山崎:それはそうだろうな!

松岡:それで言うと、なんだろうな……。ふたり芝居においてすごく大事だなと思うのは、違う存在を認めることだなと思います。違う存在だし、考え方も違うし、方法論も違う、感覚でやるとか。役でもそうなのですが、役と同じすぎると、違うところを探したりするのにすごく苦労するので、離れていれば離れているほどいいというんですね。そう考えると、やっぱり彼は僕とは全く違いますし、たどってきた足跡も違いますし、いろんな……傷があるから、多分こうなっていると思うし、僕はそういう人を信用します。

山崎:……(照)。

――うわぁ……素敵な言葉ですね! 最後の短い言葉の中に、ものすごく愛が詰まっていましたね。

松岡:いやいや……。

山崎:(かすれた声で)いや、本当に、愛されているんですよ。

――ぜひ、愛を返していただいていいですか?

山崎:(笑)。この『スリル・ミー』という作品なので、広大くんが他の人とペアを組んだとしても、面白いものができるとは思うんですね。当然だと思います。ただ……(咳払い)何か……こういう言い方が合っているか分かりませんが、今言っていた通りに、僕ら自体が対極にいるから、そのふたりで作るというのはすごく面白いなと思うんです、作っている側も。だから、そういう意味で、多分どちらの目線から見ても、パートナーは僕しかいないんじゃないかなという風には思っています。

松岡:ほぉ〜。

――うわぁ……素敵です。おふたりとも見出しに取れそうなお言葉でした。ありがとうございます。

松岡・山崎:よし!

松岡:(ぼそっと)面白いな、もっと話したいな。

山崎:アハハハ!

松岡:すごく面白い!稽古前のインタビューって、大事ですね。

山崎:そうだよね。

――取材がコミュニケ―ションの機会になると、皆さんよくおっしゃいますよね。

松岡:これはすごく大事です。

――じゃあ、今この時間にお互いに聞いておきたいことはありますか?

松岡:……ないですね。

――ないんですね!?

山崎:分かる! 分かる!

松岡:多分、ふたりでというより、第三者の目で質問していただいて、はっと気づくのが面白いんです。

山崎:そうそう。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、演出・栗山民也さんの言葉やエピソード、お客様へのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■松岡:どう変わったかを栗山さんに示したく、初日の稽古から通しでやりたい

■山崎:栗山さんが「ふたりにしか分からないことがあっていい」とおっしゃって

■松岡:2000円のYシートでぜひ。よく観劇される方は若い子に声をかけて

■山崎:演劇を観たことのない人にこそ観てほしい『スリル・ミー』。何も構えずに

<ミュージカル『スリル・ミー』>
【東京公演】2023年9月7日(木)~10月3日(火) 東京芸術劇場シアターウエスト
【大阪公演】2023年10月7日(土)~10月9日(月・祝) サンケイホールブリーゼ
【福岡公演】2023年10月11日(水)・10月12日(木) キャナルシティ劇場
【名古屋公演】2023年10月14日(土)・10月15日(日) ウインクあいち 大ホール
【群馬公演】2023年10月21日(土)・10月22日(日) 高崎芸術劇場 スタジオシアター
公式サイト
https://horipro-stage.jp/stage/thrillme2023/

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松岡広大さん(左)と山崎大輝さん=撮影・岩村美佳
松岡広大さん(左)と山崎大輝さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. 立花のこ より:

    インタビュー、上下とも楽しく拝読しました。
    私自身が、スリルミーを前知識なしで観て、そこから他の作品を観に行くようになったので、若い方にもぜひ観ていただきたいと、改めて思ったインタビューでした。
    私自身も、今年のスリルミーを楽しみにしています!

  2. Mii より:

    お二人のインタビュー(上)(下)、どちらも大変面白かったです。ありがとうございます。
    何やらふたりにしか分からないこと、たくさんありそうですね…。コンビ愛も伺えたので、ますます9月のスリル・ミーが楽しみです。

  3. スカーフ より:

    インタビュー有難う御座います。
    普段言うのを躊躇うような内容もしっかり答えて頂いていてとても嬉しいです。初演お稽古前から今に至るまでの時の流れの中でお二人の絆が深まっている事を実感出来ましたし、深みある舞台が想像されて、上演が更に楽しみになりました!

  4. くもり より:

    「初めまして」だった2021年インタビューも当時楽しく読ませていただいたのですが、一度経験したからこそ率直に話せる関係性と内容になっており、とても好きでした。
    改めて前回と併せて読むと面白かったです。
    客席からこの目で再びお二人を目撃することが、現在非常に楽しみです。

  5. ねぎ より:

    胸がいっぱいで言葉が出てこないのですが、素敵なお話を引き出してくださり、ただただ、ありがとうございました…。
    公演が始まるまで、終わった後も、ずっと大切に読み返させていただきます。

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