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中川晃教インタビュー(下) ミュージカル「グランドホテル」出演へ

筆者: 岩村美佳 更新日: 2016年3月11日

 

シンガーソングライターの中川晃教さんのインタビュー3回目は、ミュージカル「グランドホテル」について語ってもらった。お話を伺ったのは取材日で、アイデアニュースはその日最後の取材だった。共演者でその日にはじめて会った方もいたそう。いろんなお話をして、新たな発見や作品への期待が生まれたと目を輝かせて話してくれた。

 

中川晃教さん=撮影・岩村美佳

中川晃教さん=撮影・岩村美佳

 

ミュージカル「グランドホテル」は、1920年のベルリンを舞台に、華やかなグランドホテルに集う境遇の異なる人々が織り成す人間ドラマ。ブロードウェイで1989年初演、1990年トニー賞で5部門受賞している。1993年にトミー・チューン演出・振付で宝塚にて日本初演。凉風真世さんの退団公演として上演された人気演目だ。今回は、「タイタニック」の演出でも評価されたロンドンの演出家、トム・サザーランドが担当。GREEN teamとRED teamの2チームによるダブルキャストで上演される。

 

――今日は共演者の皆さんといろんなお話をされたそうですが、皆さんとお話ししていかがでしたか?

 

本当に楽しみになりました! 成河(ソンハ)さんとオットー・クリンゲライン役を演じていきますが、もちろんどちらのバージョンにもひとりしか存在しません。そういう意味ではふたつのバージョンでのオットー・クリンゲラインがあるわけですが、この作品の中にはひとりだけです。そういう意味では、ふたりでひとりの人間を作っていけるかもしれないと、今日会ってコミュニケーションをとっていくうちに思ったんです。

 

中川晃教さん=撮影・岩村美佳

中川晃教さん=撮影・岩村美佳

 

――というと?

 

トムさんの演出によって、GREEN teamとRED teamそれぞれのオットー・クリンゲラインが生まれることがゴールとして見えていますが、今日、僕が成河さんと出会ったときに「グランドホテル」という作品をふたりで作っていくんだと思ったんです。

 

今までのダブルキャストの経験でいうと、井上芳雄さんとやった「モーツァルト!」では、それぞれ違うタイプのふたりがヴォルフガングを演じ、「ロックオペラ モーツァルト」では山本耕史さんとモーツァルト役とサリエリ役を交互配役で演じました。今回は、オットー・クリンゲラインという人物像をより立体的に作っていけるダブルキャストだなと思ったんですよね。役を見てる方向が似ていると思ったんです。本当は、その個性の違いを楽しむのがダブルキャストなんだと思います。でも、そんな単純な楽しみ方だけではない楽しみ方を、もしかしたら提示できるかもしれないと思いました。それは、作品のなかの自分の役割が何なのか、さらには稽古に挑むにあたってのそれぞれの考え方がすごく似ていると思ったんです。彼の言う言葉全てに頷けたから。ひとりで演じるよりもっと、オットー・クリンゲラインという人物像が厚みをもって人生が見えてくる。だから僕からすると、成河さんはすごく武器になるんです。

 

中川晃教さん=撮影・岩村美佳

中川晃教さん=撮影・岩村美佳

 

――武器?

 

例えば、音楽に置き換えて考えると、発信したい自分の音楽、自分自身の経験、生きてきた人生、今自分が思うこと、誰に届けたいのか、などもちろん音楽の核となるものは自分です。でも、それをどうやって商品にして多くの人たちに届けていくかと考えたときに、プロデューサー、アレンジャー、マネージャー、広告代理店……と、関わる人たちのいろんな力を借りて、世に出ていくんです。作品づくりも同じで、自分ひとりでは表現しきれないと思うんですよね。共演者、演出家、プロデューサー……。でも、今回はもうひとり同じ役を立体的に見させてくれる、簡単にいえば彼のオットー・クリンゲラインを見ることができる。ふたりでひとつの役を表現していけるパートナーだなと思えたんです。

 

――よりオットー・クリンゲラインをふたりで見つめる感覚なんですね。

 

だからふたりで演じたらいいのにと思ったぐらいです。

 

中川晃教さん=撮影・岩村美佳

中川晃教さん=撮影・岩村美佳

 

――え? 場面交代でとか?

 

そう! この作品はそういうことができるんじゃないかと思ったんです。「モーツァルト!」でダブルキャストがうまくハマったのは、アマデという存在があったから。というように、出ていないけれども、お互いのオットー・クリンゲラインを、お互いのバージョンの「グランドホテル」を、ある意味、操ることができるパートナーだなと思ったんです。それはお客さんがみるときの楽しみ方の、単純に違いを楽しむだけでなくて、プロセスが見えたときに、中川晃教のプロセスと成河さんのプロセスを交差しながら、だからこうなっていくんだというふうに、ひとりのオットー・クリンゲラインをふたりで演じる感覚に思えました。それが驚きでしたね。

 

――見開きのチラシをよく見ると、左右が対象できちんと合うように作られているんですよね。でも、どちらのバージョンにも出演される方は、片方がシルエットになっている。ひとりの人物をこちらから映し出すと影になり、違う方向から映し出すと明るく見えるというような、人物の見え方の違いがみえる。今のお話を伺って、このチラシがそれをよく現しているんじゃないかと思いました。

 

そうなんです。どちらのバージョンを見にきたのかわからなくなるぐらい、ふたりが同一人物に見えたら面白いなと。そこを極めるダブルキャストなんで今まで見たことがないなと思ったんです。同じ演出、同じ歌唱指導、タイプも似ているというのはあるけれど、持ち味はちがうのに、オットー・クリンゲラインを演じると、なぜかふたりが同じ人物に見える。そんな面白い化学反応が起きるんじゃないかと思ったんですよね。

 

 

<ミュージカル「グランドホテル」>
【東京公演】2016/4/9(土)〜4/24(日) 赤坂ACTシアター
【名古屋公演】2016/4/27(水)、4/28(木) 愛知県芸術劇場大ホール
【大阪公演】2016/5/5(木・祝)〜5/8(日) 梅田芸術劇場メインホール

 

<関連サイト>
⇒ミュージカル『グランドホテル』の公式サイト
⇒中川晃教オフィシャルサイト
⇒シアタークリエ『ジャージー・ボーイズ』
⇒ビクターエンターテインメントの中川晃教さんのページ

 

 

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<アイデアニュース関係記事>
⇒ミュージカル「グランドホテル」出演 大山真志インタビュー(上)

 

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■宮原さんは僕より年上ですが、翻弄できそう(笑)
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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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