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キャスト全員が魂を削って描いた「孤独」、『フランケンシュタイン』4組の公演を観て

筆者: 岩村美佳 更新日: 2017年2月8日

 

ミュージカル『フランケンシュタイン』が上演中です(東京公演、大阪公演終了。福岡公演2/10〜12、愛知公演2/17〜18)。ビクター・フランケンシュタイン&ジャック役の中川晃教さんと柿澤勇人さん、アンリ・デュプレ&怪物役の加藤和樹さんと小西遼生さん、それぞれダブルキャストのため、4種類の組み合わせがあります。その4組がどんな風に違うのか、日生劇場に通い、観て来ましたのでレポートさせて頂きます。さらに、私がなぜこの作品に深くハマったのか、その考察も書いています。

 

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

 

大型ミュージカルにダブルキャストはつきもので、観る側としてどうしても比べてしまうもの。観客それぞれ好みもありますし、「どちらが好き」というのはどうしても生まれるのが常だと思います。私個人も、ほとんどの作品でより好きな方は生まれます。でも、今回は4組どの組み合わせとも素晴らしいと思いました。技術的なことや、声の好みなどはあるかと思いますが、4人の役作りと個性がそれぞれに違っていたことなど、魅力がそれぞれで、見る度にゾクゾクしました。

 

加えて男同士の物語であることが、4組とも素晴らしいと思ってしまう要因のひとつではないかと思います。通常ダブルキャストが組まれるミュージカルでは男女の恋愛が主軸に描かれることが多いですが、そのほとんどが恋愛において最終的に「結ばれる」「別れる」という選択肢になります。これが男と男の場合、友情、敵対、上下、場合によっては恋愛など、さまざまな繋がりでさまざまな度合いの感情が生まれるのではないでしょうか。そういう意味でも、組み合わせによって色々な化学反応が起きるのではないかと。例えば「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンとジャベールも男同士ですね。

 

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

 

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

 

『フランケンシュタイン』においては、ふたりが出会い、友情、尊敬、死別、生き返り、敵対、復讐、そして死別。ジェットコースターのような物語展開の中、男と男の間で起こりうる、ありとあらゆる関係が詰めこまれています。3時間弱でこのジェットコースターを成り立たせるのだから、「ええ!?」というような展開もありますが、その間を埋めていくのが巧みな芝居と魅力的な音楽の数々。4人に加え、音月桂さん、鈴木壮麻さん、相島一之さん、濱田めぐみさんら、実力派の皆さんのパフォーマンスに圧倒されました。

 

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

 

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

 

東京公演の初日が開いてから千秋楽を迎える頃まで、何度も見に通いましたが、舞台は生もの。皆さんどんどん変化されていました。おそらく今も変化しているだろうと思います。同じ組み合わせでも観る回によって変化もありました。1度しか見ていない組み合わせも、2回見た組み合わせもあるので、同じ条件ではないですが私が感じた違いなどについて触れてみたいと思います。

 

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

 

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

ミュージカル『フランケンシュタイン』公演より=写真提供/東宝演劇部

 

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、この続きを掲載しています。

 

<有料会員限定部分の小見出し>

 

■超天才の中川ビクターと、のめり込み型の柿澤ビクター

 

■極端に違うと感じたのは、ジュリアとの関係

 

■哀愁と優しさの加藤アンリ、理性的で正義感が強い小西アンリ

 

■一番対照的なペアは、「中川&小西」と「柿澤&加藤」

 

■「中川&加藤」「柿澤&小西」は、「中川&小西」「柿澤&加藤」の間に

 

■誰もが独りで生まれ、独りで死んでゆく。だからこそ…

 

 

<ミュージカル『フランケンシュタイン』>
【東京公演】2017/1/8(日) ~ 2017/1/29(日) 日生劇場 (この公演は終了しています)
【大阪公演】2017/2/2(木) ~ 2017/2/5(日) 梅田芸術劇場メインホール (この公演は終了しています)
【福岡公演】2017/2/10(金) ~ 2017/2/12(日) キャナルシティ劇場
【愛知公演】2017/2/17(金) ~ 2017/2/18(土) 愛知県芸術劇場大ホール

 

<関連サイト>
日生劇場 http://www.tohostage.com/frankenstein/index.html
梅田芸術劇場 http://www.umegei.com/schedule/565/index.html
キャナルシティ劇場 http://canalcity.co.jp/news/event/1249
愛知県芸術劇場大ホール http://search-event.aac.pref.aichi.jp/p/event_month_kouen.php

 

アイデアニュース記事一覧:
フランケンシュタイン

 

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近の投稿・コメント

  1. あのは より:

    以前から注目作という事もあって4組全て観れた人はほんの一部ではないでしょうか?自分もそのうちの1人でその点で4組のこうした考察を読むことは改めて自分が観てきたものとすり合わせすると同時に初めて触れる部分がありとても感慨深かったです。
    個人的には久々に胸にグッとくる作品でした。すばらしい作品は次々と発信されていますがやはり上演されるタイミング、役者さんたちキャスティングの妙、筆者さんが言われてる化学変化など程良いバランスだったと思います。
    記事を読んで観れなかった組み合わせも是非観たいしこの公演を経てまた成長した演者さんを観てみたい(再演希望)と思いました。

  2. サイク より:

    4パターン観ましたが、なかなか言葉に落とし込めませんでした。
    記事を読ませて頂いて、そうそう、そうなのよーと思う部分もあり、他の人はこう取るのか?と眼から鱗だったりしました。
    自分の記憶を整理するのに、とても参考になりました。ありがとうございます。
    Wキャストの2人の役者さんそれぞれ味わいがあって、相乗効果でますます味わいが深くなります。
    残り2公演観ますが、二人の役者さんが作り出す世界に、また一段とのめり込みそうです。

  3. おすし より:

    拝読しながらなるほどと何度も頷きました。4組全てとても個性的だからどれもそれぞれの面白さがあって!
    私はメインビジュアルである中川さん加藤さん、柿澤さん小西さんの組み合わせが一番心揺さぶられ毎回涙するので大好きなのですが、中川さん小西さんの熱い友情を感じさせる組み合わせも、まさに悲劇の物語である柿澤さん加藤さんの組み合わせも同じくらい好きです!
    4組の比較はとても読んでいて面白いです。今後の観劇の参考にさせていただきます!

  4. 桜子 より:

    岩村さんの記事を読んで「ああそうだ」と思わず言いたくなるひとつの答えのようなものが見つかったような気がしました。
    小西さんのファンなので回数にどうしても差が出てしまうんですが、先日やっと加藤さんverを観ることができてこんなにも印象が違うんだなと。
    岩村さんが書かれているように小西さん加藤さんの違い、そしてそこに中川さん柿澤さんとの組合せでの違い、本当に面白いです。
    大阪公演まで観て、中川さんと小西さんのペアが1番好きだと自覚してて…男っぽさに惹かれたのかもしれません(笑)
    今回も読みごたえのある記事をありがとうございました。福岡名古屋とまた違った感覚で観ることができそうです。
    これからも楽しみにしています。

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