2008年、転倒事故で脊髄損傷(せきずいそんしょう)をおった義父は要介護5、障害者手帳は1級でした。自宅介護が本人の希望と家族の願いでもありましたので、その後約7年間の介護生活が始まりました。その間、介護用品ではないけれど便利に使ったグッズがあり、あまり知られていないものもあるのでいくつか紹介していこうと思います。題して、「お義父さんの介護はエコノミカル~安くて便利なグッズ紹介~」だって、関西人ですから。
まずご紹介したいのは、写真右側のペットシーツです。これが本当に便利でした。
左のようなケアシーツはいろいろな会社から様々なサイズが出ていますがオムツほどのバラエティはなく、売っている店も限られていました。標準的な使い方としては、就寝の際、オムツをしていても不安な時や旅行の時、腰からお尻の下に当てます。写真のものは大きいサイズなので(80cm×160cm)、布団に巻き込んで使用します。もう少し小型のものは、裏にずれ防止のテープがついていて、布団に貼って使用するタイプが多かったようです。他にも、嘔吐があるときは頭の下に敷いたり、ポータブルトイレの下に敷いて使うこともできると書いてありました。写真のものは大判で6枚で1000円くらい。日本の優れた製品ですから、吸収力があって便利ですけれど、使い捨てにするには高いかなあ・・・
そこで登場するのがペットシーツなのです。「お義父さん、原理は全く同じ製品なんですが、犬猫用って書いてあります。安いし、どこでも手に入るし、便利なので許してくださいね」と言うと、「かまへん、かまへん」と笑ってくれました。100枚入ってやっぱり1000円くらいなのです。義父の場合は首から下が麻痺しているので、排便介助が必要でしたから、その時に非常に便利に使っていました。お尻の下に敷いて介助すればベッドも汚さず、後は捨てるだけ。必要な時は2枚、3枚と惜しげなく使いました。
このペットシーツは、お風呂に入れない時の手浴、足浴、洗髪の際にも便利です。紙オムツを使っているという方もいらっしゃるようですが、形状的にも値段的にも、ペットシーツの方が便利だと思います。ベッドの上で何もかもしなければならない時、本当に重宝です。用途に応じて、サイズや厚さを変えて試してみてください。
排泄介助でどうしても必要な紙と布も、こちらを使って便利に安上がりに介護しました。ティッシュはトイレに流せないし、トイレットペーパーは切るのが大変。そこで、昔懐かしい「落とし紙」の登場です。1000~1200枚入って300円前後。
布はいわゆる「ウエス」を適当な大きさに切って用意していました。1キログラムで700円くらいで、かなり長持ちしました。
☆介護する側が気軽に買えて、便利に使えるグッズ。介護される側が喜んでくれるグッズをこれからもシリーズで紹介していきます。お楽しみに。
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