「目に見えているものがすべてじゃない」、水田航生インタビュー(下) | アイデアニュース

新着 予定 プレゼント 動画

「目に見えているものがすべてじゃない」、水田航生インタビュー(下)

筆者: 達花和月 更新日: 2018年10月2日

前川知大さんによる、水木しげるさんの作品へのオマージュ『ゲゲゲの先生へ』が東京芸術劇場プレイハウス、ほか、松本、大阪、豊橋、宮崎、北九州、新潟で上演されます。忠(タダシ)役の水田航生さんへのインタビュー後半です。

水田航生さん=撮影・伊藤華織

水田航生さん=撮影・伊藤華織

――水田さんは、水上京香さん演じる「要(カナメ)」の夫、「忠(タダシ)」役を演じられます。どんな役どころでしょう?

忠に限らず、みんながみんな、なにがしかの「代表」を背負っています。人間、妖怪でいったら、僕は人間代表として。それは妖怪の中でも、それぞれの人たちが「代表」になるという感じです。登場人物は結構多くて、一人で何役も演じるんですが、言ったらこう、権力の象徴みたいなところの人がいたりとかするんですけど、僕は「庶民」代表みたいなところもあって、一番お客さまに近い視点を持っているキャラクターではないかなと思っています。

――物語独特の世界感との親和性が最初から良いお客さまもいらっしゃれば、世界観に戸惑いながらご覧になるお客さまもいらっしゃると思います。どちらかというと、その戸惑っている人たちを、同じ目線の水田さんの忠を通して、グイッと物語の世界観に引き込む、という感じですね。

そうですね。普通なら「この世界に、そんなにすんなりとは入らないじゃん!」 っていう(笑)。普通、お客さまも日常で「妖怪」って言われたら、「いや、そんなにすんなり入んないでしょ?」 っていう人たちが疑問に感じることを、忠が代弁して言う、みたいな感じですね。

――そういう意味では、周りの登場人物、妖怪の存在を受け入れている人たちとはちょっと距離が必要だったり?

そこが、今すごい稽古してても難しいところです。やっぱりある程度の距離感を絶対に保っていなきゃいけないっていう、バランスがすごい難しいなって。でも距離を取りすぎると、やっぱりその中に入っていけないし、でも急に親密になって、仲良くなるのも変だし、みたいな絶妙なところに常に居る役所ですね、やっぱり。

――おそらく普通にいそうな感覚の人たちの代表、なんですね。

そこが、リアリティを考えすぎたら全部進まなくなっちゃうから(笑)。

――でも、進めないといけない?(笑)。

そうなんですよ。そこはすごい、考えないといけないなぁって。稽古で行ったり来たりしながらちょうど良いバランスを見つけていくと思うんですけど。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、稽古がどのような形で進められているかについてや、水田航生さんの最近の出演作『ZEROTOPIA』などについて伺ったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■誰も知らない「平成60年」を、本当のことのように、本気に議論することの素敵さ

■「ここから出てください」とかもなく、「じゃあ、スタート!」みたいな感じで(笑)

■(『ZEROTOPIA』千穐楽で)岸谷五朗さんが「最後だけは自分のためだけに演っていい」と

■水木さんの「幸福の七か条」7番目の「目に見えない世界を信じる」。それが伝えられればいい

<舞台『ゲゲゲの先生へ』>
【東京公演】2018年10月8日(月・祝)~10月21日(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
http://www.geigeki.jp/performance/theater177/
【長野公演】2018年10月27日(土)~10月28日(日) まつもと市民芸術館 主ホール
https://www.mpac.jp/event/drama/25514.html
【大阪公演】2018年11月2日(金)~11月5日(月) 森ノ宮ピロティホール
http://www.piloti-hall.jp/kouen/kouen_details.php?kc=201807040002
【愛知公演】2018年11月9日(金)~11月11日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
https://www.toyohashi-at.jp/event/performance.php?id=522
【宮崎公演】2018年11月14日(水) メディキット県民文化センター 演劇ホール
http://www.miyazaki-ac.jp/PDFupload/files/cal201811.pdf
【福岡公演】2018年11月17日(土)~11月18日(日) 北九州芸術劇場 大ホール
http://q-geki.jp/events/2018/gegege-sensei/
【新潟公演】2018年11月22日(木)~11月23日(金・祝) りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
http://q-geki.jp/events/2018/gegege-sensei/

<公式サイト>
『ゲゲゲの先生へ』
https://www.gegege-sensei.jp/
東京芸術劇場のページ
http://www.geigeki.jp/performance/theater177/

<関連リンク>
水田航生オフィシャルブログ
https://lineblog.me/mizuta_kouki/
水田航生 Twitter
https://twitter.com/mizutakoushiki
アミューズ 水田航生
http://artist.amuse.co.jp/artist/mizuta_kouki/

ゲゲゲの先生へ 関連記事:

⇒すべて見る

水田航生 関連記事:

⇒すべて見る

※水田航生さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは11月1日(木)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

水田航生さん=撮影・伊藤華織

水田航生さん=撮影・伊藤華織

全文が読める有料会員登録にご協力を

アイデアニュースは、有料会員のみなさんの支援に支えられ、さまざまな現場で頑張っておられる方々の「思いや理想」(ギリシャ語のイデア、英語のアイデア)を伝える独自インタビューを実施して掲載しています。ほとんどの記事には有料会員向け部分があり、有料会員(月額450円、税込)になると、過去の記事を含めて、すべてのコンテンツの全文を読めるようになるほか、有料会員限定プレゼントに応募したり、コメントを書き込めるようになります。有料会費は取材をしてくださっているフリーランスの記者のみなさんの原稿料と編集経費になります。良質な取材活動を続けるため、どうか有料会員登録にご協力をお願いいたします。

    
<筆者プロフィール>達花和月(たちばな・かずき) 遠方の友人を誘って観たお芝居との出会いがきっかけで、演劇沼の住人に。ミュージカルからストレートプレイ、狂言ほか、さまざまな作品を観劇するうち、不思議なご縁でライターに。熱っぽく自らの仕事を語る舞台関係者の“熱”に、ワクワクドキドキを感じる日々。 ⇒達花和月さんの記事一覧はこちら

コメント欄

有料会員登録してログインすると、コメントを書き込めます(コメントを送信すると、すべての人が読める形で公開されます)。

最近のコメント

  1. ロネ より:

    言葉では言い表せないくらい1番大好きな水田航生くんのインタビュー記事。2公演観劇してからこちらの上・下を読ませていただきました。本当に素敵すぎる作品で感動の余韻が今でも続いておりますが、この素敵な作品を実際に届けてくださるまでの過程には航生くんが色んなことを試行錯誤して完成したものだったのだな、とインタビュー内容で知ることが出来て、更に込み上げるものがあります? 航生くんの前川さんへの愛も凄く良く伝わりましたし笑、お肉を凄く食べるのも色んな方のツイートから知って直接聞いてみたかったことだったので、本当に有難いインタビューでした??‍♂️
    お写真も全て素敵で本当に素晴らしい媒体さんだなと感じました。水田航生くんのことが以前以上にもっと大好きになりました!是非またよろしくお願い致します?

最近の記事

■ 2024年3月掲載分
■ 2024年2月掲載分
■ 2024年1月掲載分
■ 2023年12月掲載分
■ 2023年11月掲載分
■ 2023年10月掲載分
 過去記事一覧は⇒こちら 有料会員登録は⇒こちら
お勧め商品
新着商品
Sorry, no posts matched your criteria.