2023年3月22日(水)から3月24日(金)までのプレビュー公演と、3月25日(土)から5月6日(土)までの東京公演は東急シアターオーブで、5月28日(日)から6月4日(日)までの大阪公演は梅田芸術劇場メインホールで、ミュージカル『マチルダ』が上演されます。海外クリエイティブスタッフによる厳しいオーディションを経た、日本オリジナルキャストによる日本初演です。
本作は、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが2010年に製作し、2013年にはブロードウェイへ。英演劇賞ローレンス・オリヴィエ賞において、ミュージカルとしては過去最多の7部門受賞し、米演劇賞トニー賞では5部門を受賞しました。ウエストエンド、ブロードウェイの他、オーストラリア、韓国でも上演され、全世界で1100万人以上を動員し、100もの国際的な演劇賞に輝いています。原作は、映画「チャーリーとチョコレート工場」でも有名な英国の国民作家ロアルド・ダール著「マチルダは小さな大天才」。口ずさみたくなる音楽、ポップで印象的な美術、普遍的ながらもするどい脚本、そして彩り豊かなキャラクター達は世界中で熱狂的に愛されています。
アイデアニュースでは、本作にミス・ハニー役で出演する咲妃みゆさん(昆夏美さんとダブルキャスト)と、ミセス・ワームウッド役で出演する霧矢大夢さん(大塚千弘さんとダブルキャスト)の対談を、上下に分けてお届けします。「上」では、稽古の様子と、お二人が一緒に出るシーン「Loud」のことを伺った内容を紹介します。「下」では、お互いの役への印象、「Loud」の稽古のこと、お互いに「個」として向き合っているということなどについて伺った内容と、お客さまへのメッセージを紹介します。
(2月中旬にインタビューしました。)
――稽古が始まって3週間ぐらい経ったと伺いましたが、作品の印象はいかがですか?
咲妃:今ようやく一息つけるようになってきたかな?という感じがします。
霧矢:すごいスピードで稽古が進んでいて、しかも各セクションごとに、歌やダンスや芝居が複雑ですね。頭から順番にというよりは、バラバラに稽古がついていっています。ようやく自分が何をしなければいけないのかが、わかったという感じです。
咲妃:まさにその通りで、同時進行で数々のスタジオでお稽古が進んでいるので、本当にこの3週間ぐらいは、自分自身のやるべき事に必死になっていました。できあがったナンバーと前後のお芝居を合わせてやるという作業も少しずつ始まっていて、そのなかで「このセリフはこういう意味だったのか」とか「こういう流れで展開していくんだ」とわかってきたので、大変ながらも楽しいです。まだ拝見できていないシーンもたくさんあって、それこそ霧矢さんたちのお家のシーンとかもそうなのですが、拝見するのが楽しみです。
霧矢:とにかくすごい情報量でした。いろいろな役柄のことも含め、毎日頭がすごくパンパンになります。完成されている作品なので、そこに自分たちがハマっていかなければいけないという焦りもありますし。
咲妃:そうですね。
霧矢:与えられた情報を全部きっちりこなしたいと思いますが、限られた時間のなかで「ああ~!」って消化不良で終わった時もあります。そういうのが一通り終わって、山を越えたかなという感じですね。
――『マチルダ』はレプリカ作品ですし、これまで世界で上演されてきた完成形のゴールがある程度提示されています。そこに追い付かなければいけないみたいな焦りがあるような感じですか?
霧矢:それもありますし、言語が英語で書かれた脚本なので、日本語になると言葉の順番が違っているところがあるんですよね。「ここをもっと強く言ってほしいんだ」というポイントがあっても、日本語だと言葉の並びが変わっていることもあるので、翻訳の方と擦り合わせをすることもあります。今更ですが、表現の仕方に「我々は日本人やねんな」と思ったりもします。エネルギーの出し方も、全然違うんですよね。会話のテンポなどもまずは真似るところから始めています。とにかくワームウッドの時は、すごいテンポで話をしていかなきゃいけないので、そこがすごく難しいなという感じですね。
咲妃:今ふと気になったのですが、通訳さんがお稽古場にたくさんいらっしゃるんです。総勢何名だろう…?
ーースタッフの方が、5人とおっしゃっていますね。
咲妃:そうなんですね。海外スタッフさんに通訳さんが一人ずつ付いていてそれぞれに情報を下さるから、(耳に手を当てながら)こちらも耳をこんなふうに…。
霧矢:ははは、そうそう(笑)。
咲妃:全部をキャッチしなければ、という感じです。
<取材協力>
■霧矢大夢さん
ヘアメイク:鈴木麻衣子
スタイリスト:Akiko Yamashita
衣装クレジット:Blouse,Skirt/ALYSI (マツオインターナショナル カスタマーサービス)
tel:0120-29-1951
■咲妃みゆさん
ヘアメイク:本名和美
スタイリスト:國本幸江
※アイデアニュース有料会員限定部分には、お二人が一緒に出るシーン「Loud」のことを伺った内容などインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。22日掲載予定のインタビュー「下」では、お互いの役への印象、「Loud」の稽古のこと、お互いに「個」として向き合っているということについて伺った内容やお客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■霧矢:ダブルなので、もう一人のキャストの時は客観的に。稽古の情報量がすごい
■咲妃:「マチルダってすごい子なんです」と 霧矢:「そんなん知らんわ」って(笑)
■霧矢:ミス・ハニーが巻き込まれるシーン 咲妃:霧矢さんと大塚さんだからこそ!
■霧矢:ミス・ハニーが躍動する「Loud」。「おとなしかったんとちゃうん?!」って
<Daiwa House presents ミュージカル『マチルダ』>
【プレビュー公演】2023年3月22日(水)~3月24日(金) 東急シアターオーブ
【東京公演】2023年3月25日(土)~5月6日(土) 東急シアターオーブ
【大阪公演】2023年5月28日(日)~6月4日(日) 梅田芸術劇場メインホール
公式サイト
https://matilda2023.jp
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マチルダ観劇しました!とても印象に残ったシーンが「Loud」です。半端ないエネルギーを感じる楽しいシーンで、演者さんたちが全力ですごい!と思ったので、このシーンのお話が読めて嬉しかったです!咲妃さんも霧矢さんもとても素敵で魅了されました。また観に行く予定です。