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1人の女性を愛し続け、生き抜いた楠木正成…『龍起伝』第20話(最終回):湊川の戦い

筆者: 橋本正人 更新日: 2019年9月20日

 

2019年9月1日から全20話を毎日1話ずつ公開してきた朗読歌唱ドラマ『龍起伝 ~楠木正成と久子~』のうち、最終回となる第20話「湊川の戦い」を、2019年9月20日(金)午後8時0分に、公開しました。鎌倉時代末期の武将、楠木正成の生涯を現代からタイムスリップして正成の妻の久子と入れ替わってしまった女性の目線で描く『龍起伝 ~楠木正成と久子~』。最終回の第20話では、九州から畿内に攻め上ってきた足利尊氏軍を正成と新田義貞が現在の兵庫県神戸市兵庫区の会下山と和田岬(大輪田の泊)で迎え撃ちます……。

 

 

こちらは、2019年9月20日公開の朗読歌唱ドラマ『龍起伝 ~楠木正成と久子~』第20話「湊川の戦い」です。

 

 

 

朗読歌唱ドラマ『龍起伝 ~楠木正成と久子~』全20話は、YouTubeのこちらの再生リストから、まとめてご覧いただけます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLEh4P3ABBqA56hJHDTP2Cgy9Pp4MEo4Tj

 

 

<作者あとがき>

 

私が『龍起伝 ~楠木正成と久子~』を書きたいと思ったのは、2013年9月28日に兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールで上演された舞台「『ジャンヌ』~ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実~」(ジャンヌ役は笹本玲奈さん)を観た直後でした。聖女「ジャンヌ・ダルク」を聖人として描くのではなく、彼女を取り巻いたさまざまな人々とのかかわりの中で、彼女をリアルな1人の女性として描いた素晴らしい舞台に感銘を受けながら、日本でも同じような舞台ができないかと思った時、どこからともなく、頭の中に「楠木正成」という言葉が響いたのでした。

 

楠木正成は、戦前は「死を覚悟して湊川の戦いに臨んだ」というシーンが強調されたために、その反動もあって、戦後はあまり取り上げられなくなった人です。しかしながら、正成について調べるうちに、正成が評価されるべきなのは「死を覚悟して戦場に臨んだ」ことではなく、知恵を振り絞って、時には無様な格好になりながらも生き抜き、そしてギリギリの状況で勝ち続けたことだと思うようになりました。そんな人が、むざむざ殺されるために湊川に行くはずがない。その視点から、「湊川の戦い」に関する史料を調べ直しました。

 

その結果、楠木正成は、この戦いで勝つために、会下山と和田岬で敵陣といったん戦い、その後、湊川の西側に敵の大軍を誘導し、正成たちが先に湊川を東に渡って敵軍の数を減らし、そのまま生田の森まで逃げた上で、伏兵を配置した生田の森で敵を一気に叩く。生田の森で敗れた場合は、そのまま東に逃げる予定だっとしか考えられませんでした。しかし、正成たちの当初の予定とは違う何らかの事情が生じ、正成は生田の森まで移動できずに湊川で討ち死にしたとすると、しっくり来るのです。なぜ正成が生田の森に行けなかったのかについては、私が集めた布陣図や移動図だけでは明確なことはわかりませんでしたが、『龍起伝 ~楠木正成と久子~』に登場するキャラクターの性格から創作したのが、第20話の状況です。正季ちゃん、ごめん!

 

私は、宝塚歌劇や東宝ミュージカルが好きで、そこで上演される舞台を観るうちに「男の価値とは、金や地位や名誉ではなく、どれだけ1人の女性(もしくは男性)を愛し続けることができるかどうかだ」と考えるようになりました。この考え方は、ミュージカルなどの世界では、ごく一般的な価値観です。その点、楠木正成は「久子」という1人の女性を生涯愛し続け、久子は正成が湊川の戦いで死んだ後も長く生き続けました。約500人で20万人と戦って勝利して幕府を倒し、1人の女性を愛し抜いた天才軍略家のサムライ。これは、ハリウッドで映画になってもおかしくない題材だと思いました。

 

長い連載を最後までご覧くださったみなさま、ありがとうございました。私は、近い将来、1人で演じられるミュージカル『龍起伝 ~楠木正成と久子~』を作成して、10人ぐらいの観客が集まってくださる場所であればどこにでも出かけて上演するようにしたいと考えています。いま少し時間をいただきますが、もしご縁がありましたら、ミュージカル『龍起伝 ~楠木正成と久子~』もご覧くだされば幸いです。

 

最後になりましたが、数々の素晴らしいイラストを描いてくださったanji56さんと、素晴らしい音楽を使わせてくださった甘茶さん(「甘茶の音楽工房」さん)に心から感謝いたします。

 

作・朗読・歌:橋本正人(アイデアニュース編集長)

 

 

※アイデアニュース有料会員限定部分には、『龍起伝 ~楠木正成と久子~』全20話の全文テキストPDF(A4、235ページ、約7万字、約2MB)と、登場人物のうち楠木正成、久子、大塔宮、正季、雛鶴、赤松円心の6人のパソコン用・iPhone用・Android用の壁紙を、掲載しています。ログインして有料会員限定部分に入ると、簡単にダウンロードできます。有料会員のみなさまは、コメントを書き込むこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

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『龍起伝 ~楠木正成と久子~』登場人物の相関図=画・anji56

『龍起伝 ~楠木正成と久子~』登場人物の相関図=画・anji56

 

 

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<朗読ドラマ『龍起伝 ~楠木正成と久子~』>全20話
【公開】2019年9月1日(日)~9月20日(金) 毎日1話ずつ午後8時0分に公開
(全話、無料。公開後はいつでもご覧いただけます)
作・朗読・歌:橋本正人
画:anji56
音楽:甘茶の音楽工房
編集:アイデアニュース編集部
龍起伝 公式ページ
https://ideanews.jp/ryuukiden
龍起伝 Twitter
https://twitter.com/ryuukiden2018
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<関連サイト>
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https://www.pixiv.net/member.php?id=19066938
甘茶の音楽工房
http://amachamusic.chagasi.com/
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<筆者プロフィール>橋本正人(はしもと・まさと) 1986年、産経新聞社入社。写真部員をへて記者となり、兵庫県警捜査一課などを取材。1990年、朝日新聞社に移り、宝塚歌劇を扱う「朝日新聞デジタル・スターファイル」などを担当。2015年、アイデアニュース株式会社を設立し、編集長に。趣味は声楽(テノール)。 ⇒橋本正人さんの記事一覧はこちら

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