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【こんな時だからこそ、舞台の話をしよう】ミュージカル『SMOKE』『BLUE RAIN』

筆者: アイデアニュース編集部 更新日: 2020年9月16日

ミュージカルや演劇・音楽・ダンスなどの舞台公演は少しずつ再開されてきましたが、以前のような形で思う存分上演されるようになるには、まだ時間がかかりそうです。今回は、アイデアニュースで特別企画『こんな時だからこそ、舞台の話をしよう』に応募してくださった作品の中から、村岡侑紀さんの文章と写真を紹介します。村岡さんは、韓国発のミュージカル『SMOKE』と『BLUE RAIN』を中心に書いてくださいました。

『BLUE RAIN』のフライヤー=撮影・村岡侑紀
『BLUE RAIN』のフライヤー=撮影・村岡侑紀

世界的大ヒットのニュースが続く、韓国のエンターテインメント。Netflix限定配信のドラマ「愛の不時着」は連日、テレビでも取り上げられていますし、この記事を書いている今日も、Yahooニュースには「BTSの全米1位」、「日韓合同プロジェクトのNiziU​の魅力」を報じる記事が並んでいます。

そんなニュースを見ながら思うことはひとつ。韓国のエンタメはそれだけではなく、私たちが大好きなミュージカルにも、魅力的な作品がたくさんあるということです。『マタ・ハリ』『笑う男』などの大型作品はもちろん、小劇場での大ヒットから大劇場での上演に至り、浅草九劇で上演された『SMOKE』『最終陳述~それでも地球は回る~』も。そして、2020年7月、博品館劇場と梅田芸術劇場で上演された『BLUE RAIN』。これは、韓国の大邱(テグ)で毎年開催されているミュージカルフェスティバルでの受賞を機に注目され、ソウルで大ヒットした作品です。2020年8月末に、シアタークリエで千秋楽を迎えたばかりの『メイビー、ハッピーエンディング』も、ロングラン作品です。もちろん、他にも素晴らしい作品がたくさんありますし、日本でも上演されています。具体名を挙げてご紹介したのは、あくまでも私が観させていただいたことのある作品のみとなります。

この中で私が今日ご紹介したいのは、『BLUE RAIN』と『SMOKE』。いずれも、​チュ・ジョンファ(作演出)&ホ・スヒョン(作曲)の夫婦コンビによる作品です。私にとって、韓国ミュージカルへの扉を開くきっかけとなり、日本でもスマッシュヒットした『SMOKE』。そして緊急事態宣言後、初めて劇場に訪れることを叶えてくれた『BLUE RAIN』。それぞれの作品の魅力を私個人の視点からご紹介することで、劇場やホールを満席にすることができる日への祈りとさせていただきたいと思います。

本題に入る前に、少し自己紹介をさせていただきます。私が舞台を本格的に観始めたのは大学生の頃。劇団四季さんの『ハムレット』を初めて自分でチケットを取って観たのがきっかけでした。それまでは文字でしか知らなかったシェイクスピアの世界が、俳優さんたちのお芝居や劇場という空間によって具体的な輪郭をもって鼓動し始めたわけです。こうして、「生」の空間に魅入られた私は、それまでは、クラシックやオペラに留まっていたのですがあらゆるジャンルの作品を観に行き始めました。歌舞伎、文楽、ミュージカル、ストレートプレイ、宝塚歌劇、バレエ…。

そんな日々の中、出会ったアーティストがLE VELVETSでした。彼らは、全員が音楽大学の声楽科を卒業しているヴォーカルグループ。コンサートで聴く第九のアカペラをはじめ、圧巻のクラシックはもちろん、民謡やポップスなど、あらゆるジャンルを唯一無二のハーモニーで届けてくださる彼らは、全員がミュージカルにもご出演されています。なぜ彼らの話をさせていただいたかといいますと、私が韓国ミュージカルと出会ったきっかけが、メンバーの一人である日野真一郎さんの『SMOKE』ご出演であったからです。今回ご紹介するもう一つの作品『BLUE RAIN』には、同じくメンバーの佐賀龍彦さんがご出演されています。

こうして、キャストの方のファンであるということをきっかけに出会った韓国ミュージカルの世界ですが、今や、この状況が落ち着いたら真っ先に訪れたい場所はソウルの「大学路」です。韓国語の勉強も始めながら、その日を心待ちにしている。以下の文章は、そんな夢も持ち始めたひとりの韓国ミュージカルファンによるものです。

2019年の『SMOKE』千秋楽キャスト表=浅草九劇で、撮影・村岡侑紀
2019年の『SMOKE』千秋楽キャスト表=浅草九劇で、撮影・村岡侑紀

※アイデアニュース有料会員限定部分には、『SMOKE』と『BLUE RAIN』について具体的に書かれた村岡侑紀さんの文章と写真の全体を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■書くか、死ぬか。苦悩の果ての希望の煌めきが感動を生む『SMOKE』

■舞台上にも客席にも“透明の壁”。虚実の境界が消えた『BLUE RAIN』

■共通すると感じた、詩人の言葉の「飛翔」と、愛で手を携える「飛翔」

■LIVE配信観劇の高揚感は「今まさに生まれているもの」への敬意から

■舞台は「幕が開く」のではなく「幕を開ける」のだと実感した数ヶ月

<ミュージカル『SMOKE』>
【東京公演】2019年7月25日(木)~8月18日(日) 浅草九劇(この公演は終了しています)
公式サイト
http://musical-smoke.com/

<Dramatico-musical 『BLUE RAIN』>
【東京公演】2020年7月2日(木)~7月12日(日) 博品館劇場(この公演は終了しています)
【大阪公演】2020年7月22日(水) シアタードラマシティ(この公演は終了しています)
公式サイト
http://g-atlas.jp/bluedramatico/

■関連公演

<LE VELVETS CONCERT TOUR 2020『PRAYLIST』>
【東京公演】2020年10月16日(金) かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
【京都公演】2020年10月31日(土) 文化パルク城陽
【大阪公演】2020年11月1日(日) メルパルクホール大阪
【宮城公演】2020年11月14日(土) トークネットホール仙台(仙台市民会館)
【福岡公演】2020年11月23日(月・祝) ももちパレス
【愛知公演】2020年11月25日(水) 名古屋市芸術創造センター
【東京公演】2020年11月29日(日) Bunkamuraオーチャードホール
公式サイト
https://www.le-velvets.com/contents/331391

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