「お客様も、このあたりの人に」、「狂言このあたり乃会」インタビュー(下) | アイデアニュース

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「お客様も、このあたりの人に」、「狂言このあたり乃会」インタビュー(下)

筆者: 達花和月 更新日: 2018年6月8日

「万作の会」主宰の狂言師、野村万作さん(人間国宝)門下の若手狂言師、岡聡史さん、中村修一さん、内藤連さん、飯田豪さんの4人による研鑽のための「狂言このあたり乃会」が2018年4月に発足し、2018年7月7日(土)に東京・銕仙会能楽研修所で、第1回公演が開かれます。4人へのインタビュー、後半です。

(左から)飯田豪さん、岡聡史さん、内藤連さん、中村修一さん=撮影・伊藤華織

(左から)飯田豪さん、岡聡史さん、内藤連さん、中村修一さん=撮影・伊藤華織

――みなさんそれぞれに、狂言の世界に入られたきっかけはなんだったのでしょう?

飯田:私は中学のクラブで演劇をはじめまして、それからずっと演劇やったり、ダンスやったり、歌やったり。大学は日大の芸術学部にいき、そこでミュージカルだったりとか、後は、チャンバラを勉強したりだとか。

――殺陣ですか?

飯田:はい。もう、目立つことは大体やりたかったんです。その中で3年生のときに石田幸雄先生(「万作の会」の狂言師の一人)の狂言の授業がございまして。

――学校で?

飯田:そうです。それが必修授業だったんですけど、それを受けたときに、私が今まで学んできたことのすべてがあるなぁと思いまして。で、もうほとんど単位は取っていたのですが、また4年生でも授業を受けて、そのままこれをやりたい、と石田先生をつたって入門して、なんとかここまで来ている状態ですね。

――最初は演劇をやっていらしたんですね。

飯田:もう、ずっと普通の現代劇を演ってました。

――演劇で学んできたことのすべてが狂言にある、というのは興味深いです。

飯田:ただ、実際に狂言をやっていると、邪魔なものばかりです。私が学んできた声の出し方とか、殺陣の動きだとか、ダンスの感覚だとか、そういうのは全部邪魔です。

――そうなんですね。

岡:僕も学生時代です。専門学校時代に僕も演劇をやっていまして、授業で狂言がありました。その主任講師が万作先生で、教えに来ていたのは、石田幸雄先生と高野和憲さんだったんです。それで、授業にはあんまり出ていなかったんですけど(笑)、卒業してから、ちょっと高野さんのところにフラッと遊びに行って。「ちょっと教えてください」みたいな感じで行っていたんです。それが万作先生のお耳にも入って、高野さんからも「きちんとやってみないか?」と。それで、万作先生の家の門をたたいて、そこで面接と、あとはちょっとした試験っていうか。

――試験ですか?

岡:「何か知っている謡とセリフを言ってみて」みたいな。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、岡さん、中村さん、内藤さん、飯田さん、それぞれが狂言の世界に入られたきっかけや、「このあたり乃会」という名前に込められた意味や目指すものなどについて伺ったインタビューの後半の全文と写真(計10カット)を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■演劇をやっていて、ちょっと勉強してみようかなって。最初は軽い気持ちだった

■習った人に興味があって、その延長線上に狂言があって、能楽があって

■海外公演で、先生方の舞台がものすごい反響があって、すごく幸せな気分に

■初めての方、若い人にも、すそ野を広げたい。最後に座談会のようなものも

<狂言このあたり乃会>
【東京公演】2018年7月7日(土)14:00 銕仙会能楽研修所
東京都港区南青山4-21-29(03-3401-2285)
http://www.tessen.org/map
問い合わせ:万作の会(TEL:03-5981-9778)
料金:全席自由 2,000円
お求め先:Confetti(カンフェティ)
(TEL:0120-240-540 ※携帯・PHSからはTEL:03-6228-1630)

<公式サイト>
「万作の会」公演のご案内 2018年7月
http://www.mansaku.co.jp/performance/all.html#201807

<関連リンク>
万作の会
http://www.mansaku.co.jp/index.html
中村修一 Facebook
https://www.facebook.com/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E4%BF%AE%E4%B8%80-1909427009280281/

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(左から)飯田豪さん、岡聡史さん、内藤連さん、中村修一さん=撮影・伊藤華織

(左から)飯田豪さん、岡聡史さん、内藤連さん、中村修一さん=撮影・伊藤華織

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<筆者プロフィール>達花和月(たちばな・かずき) 遠方の友人を誘って観たお芝居との出会いをきっかけとして演劇沼の住人に。ミュージカルからストレートプレイ、狂言ほか、さまざまな作品を観劇するうち、不思議なご縁でライターに。自らの仕事を語る舞台関係者の“熱”に、ワクワクドキドキを感じる日々。 ⇒達花和月さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. あや より:

    「このあたり乃会」の方々の色紙が当たりました。届いた時は、とっても嬉しかったです。大事に保管しています。
    今日、公演日ですよね。観に行けないのが残念です。
    インタビューを読んで、皆さま幼い頃からされていたのとばっかり思っていました。学生時代からなんですね。狂言への魅力を感じられたわけでしょうか?色々な道がある中、そちらの方へ進まれたということは…?
    先日、中村さんの舟渡婿を拝見しました。
    万作さんと中村さんの船に乗っている時の様子が、ほんとに水の中揺れている感じでコミカルかつ息ぴったり合った動きが印象に残っています。
    次回、公演を拝見できるのを楽しみにしています。

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