「小学4年生でスランプに、小5で覚悟を決めて…」、松岡広大インタビュー(下) | アイデアニュース

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「小学4年生でスランプに、小5で覚悟を決めて…」、松岡広大インタビュー(下)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2019年10月22日

2020年2月11日(火・祝)から東京芸術劇場プレイハウスで上演される、舞台『ねじまき鳥クロニクル』に出演する松岡広大さんのインタビュー、後半です。松岡広大さん自身の幼いころからこれまでの歩み、身体能力がとても高い松岡さんと演劇の台詞の関係などについても伺いました。『ねじまき鳥クロニクル』は、村上春樹さんの代表的長編小説で、初の舞台化となります。演出・振付・美術を担当するのは、ミュージカル『100万回生きたねこ』や百鬼オペラ『羅生門』を手がけたイスラエルのインバル・ピントさん。共同演出と脚本は、演劇団体「マームとジプシー」を主宰する藤田貴大さん。そして音楽は、NHK『あまちゃん』『いだてん』など映像作品の音楽でも広く活躍する大友良英さんが担当します。

松岡広大さん=撮影・岩村美佳

松岡広大さん=撮影・岩村美佳

――ご自身についてもお伺いします。お仕事を始めたのは2012年。子どもの頃からお仕事をされていますが、ご自身の記憶のなかで、どんな子どもでしたか?

仕事をし始めたのが小学5年生です。ずっと踊っていたので、友達は少なかったですね。

――ずっと踊っていたというのは、そういう環境だったんですか?

いや、自分がやりたいと思って、小学2年生から踊りを始めて、週に6回ほぼ通っていました。

――踊りが言語みたいな感じですか?

そうですね。話すよりは踊るほうが、という感覚です。

――小学5年生で事務所に入られたきっかけは?

小学2年生の時に踊りを始めていて、ずっと週に6回習っていても、小学4年生の終わりぐらいにスランプのようになって……。

――小学4年生でスランプ!?

それで、辞めそうになったのですが、そこで辞めたら、そこまで続いた物はないと思ったので。今から他の芸事、お稽古事はできないだろうと。表現することには、その頃にはもう愛着があったので、じゃあ何があるかなと。テレビを観ていたら、役者さんがお芝居していて、自分もお芝居をしたいなと思い、小学5年生の時に自分で履歴書を書いたんです。その結果、受かって芝居をすることになりました。

――大人な子どもですね……。

そうですね。ただ目標設定、決断が早かっただけです。まだ時期尚早でした。僕はそれで覚悟を決めて、今ちゃんと食べられるようになっているので、肚を決めて良かったとは思いますね。

――お友達は少なかったと仰いましたが、周りの人は驚きませんでしたか?

うーん……驚いていましたが、そこまで気にしませんでした。若干揶揄はされましたけど…。

――「何を言っているんだ」みたいな?

そうですね。仲の良い人は何人かいましたが、そのなかでも「頑張れ」と言ってくれた人とは今でも仲良くしています。

――なるほど。でも10歳、11歳で世間の事を知るというか。

そうですね。

――冷たい人も含めて。

そうですね。あとは、現場での居方も早いうちから縦社会を見ていました。でも、それは今非常に役立っています。しかも、その時に周囲から注意してもらうことが多かったんです。

――現場でですか?

現場や、先輩の背中を見てですね。だから、とにかくあまり喋らない子でした。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、身体能力が高い松岡さんがストレート・プレイに関心を持っている理由や、今、ハマっている戯曲について伺ったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■演劇が面白いなと思ったのは、先日終わった、白井晃さんの『恐るべき子供たち』です

■動きを武器にしていますが。それ以上の物を求めて、動きではなく言葉で勝負したい

■今ハマっているのは『最後の物たちの国で』という小説。誰か舞台化してくれないかな

■『ねじまき鳥クロニクル』。表現したい事は至ってシンプル。池袋でお待ちしています

<『ねじまき鳥クロニクル』>
【東京公演】2020年2月11日(火・祝)~3月1日(日) 東京芸術劇場プレイハウス
公式サイト
https://horipro-stage.jp/stage/nejimaki2020/

<関連リンク>
松岡広大 アミューズオフィシャルウェブサイト
https://artist.amuse.co.jp/artist/matsuoka_koudai/
松岡広大 instagram
https://www.instagram.com/koudai_matsuoka.official/
松岡広大 Twitter
https://twitter.com/koudai_official

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松岡広大さん=撮影・岩村美佳

松岡広大さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. あんず より:

    素敵な記事ありがとうございます。前編、後編ともに何度も拝読させていただいております。
    後編の中で特に印象的だったのが、松岡さんが動きが武器であるがために動きに頼ってしまうことがあると仰られていたことです。ご自身のことを客観的に捉え、現状で満足しない姿勢が素敵だと思いましたし、そのような意識で臨まれる「ねじまき鳥クロニクル」がより楽しみになりました。
    「ねじまき鳥クロニクル」で
    踊り、歌い、演じる松岡さんに期待し、観劇できる日を楽しみに待っています。素敵な記事本当にありがとうございました。

  2. あーちゃん より:

    松岡さんの武器の1つである “踊り” との関わりについてお話を聞くことができ、嬉しいです。また、記憶に新しい恐るべき子供たちや劇団☆新感さんの舞台出演時のお話や思いが新鮮なもので、松岡さんの持つ吸収力をリアルに感じることができました。動きを武器にしながらもそれ以上を求め、言葉での勝負に挑戦する探求心や真摯な姿勢を尊敬します。芯に触れる深いインタビューをありがとうございました。また何度か読み返し、松岡さんの思いや感性に触れたいです。

  3. てぃーみき より:

    生い立ちや芸能界に入るまでを今の広大さんの言葉で伺うことはあまり無かったように思うので、貴重なお話を知ることができ嬉しく思います。今の広大さんがお仕事に対して覚悟を決めて向き合っているのを、お姿を見ていつも感じますが、その原点を知ることができました。過去の出演作で挙げられたものも、真っ向から演劇に挑む広大さんのお芝居に、心を揺さぶられた記憶があります。早くまた広大さんのお芝居に触れたくなりました。

  4. k より:

    ねじまき鳥クロニクルの公演をとてもとても楽しみにしております。
    今回のインタビューで生い立ちや意気込みを語って下さって嬉しいです。いつだって、どんな些細な事でも知りたいと思っているので。
    2019はお芝居中心の舞台や映画がたくさん観れてこの上なき幸せでしたが、やはりそろそろ踊り乱れるお姿も観たいとひしひし思っている所です。
    ずっと応援してます!

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