「記憶狩り」に気づいた“わたし”は…小説『密やかな結晶』、2018年2月に舞台化 | アイデアニュース

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「記憶狩り」に気づいた“わたし”は…小説『密やかな結晶』、2018年2月に舞台化

筆者: アイデアニュース編集部 更新日: 2017年11月6日

昨日まで存在していたものが今日は消滅し、その物にまつわる記憶も跡形もなく消滅する島。数少ない記憶保持者の1人の編集者と“わたし”と“おじいさん”の3人を中心に「物の記憶が無くなっていく不気味さ」と「その異質さに慣れてしまって何も感じない人々の不気味さ」を描いた小説『密やかな結晶』。この小説が石原さとみさん主演で舞台化され、2018年2月2日から、東京芸術劇場プレイハウスで上演されることが、2017年10月31日、発表されました。

石原さとみさん

石原さとみさん

原作は1991年に『妊娠カレンダー』で芥川賞を受賞し、読売文学賞と本屋大賞を受賞した『博士の愛した数式』などで知られる小川洋子さん。演出は『焼肉ドラゴン」の作者としても知られる脚本家・演出家の鄭義信さんです。

主演の石原さんは4年ぶりの舞台出演。石原さんは、秘密警察が「記憶狩り」を進め、記憶が消滅していく島に暮らす小説家の“わたし”を演じます。“わたし”を小さいころから世話しているものの容姿は少年の“おじいさん”役は、村上虹郎さん。記憶保持者の1人ながら、記憶を保持していることを隠している編集者のR氏を、鈴木浩介さんが演じます。

R氏(鈴木浩介)から記憶保持者であることを告白された“わたし”(石原さとみ)は、R氏を自宅の地下室に匿います。ナチスからユダヤ人を匿うような緊張の日々の中、R氏は“わたし”を記憶の世界へ引き戻そうとします。その行為は、“わたし”を秘密警察の記憶狩り対象者にすることに等しいと思うおじいさん(村上虹郎)。消えていくモノたちと、消えていく心、消えていく人を通して、人間にとって“失う”とはどういうことなのかが、浮かび上がっていきます。

石原さん、村上さん、鈴木さん以外の出演者は、藤原季節、山田ジェームス武、福山康平、風間由次郎、江戸川萬時、益山寛司、キキ花香、山村涼子、山内圭哉、ベンガルほかのみなさんです。

舞台『密やかな結晶』に出演するみなさん

舞台『密やかな結晶』に出演するみなさん

<舞台『密やかな結晶』>
【東京公演】2018年2月2日(金)~2月25日(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
主催・企画制作:ホリプロ
公演 HP http://hisoyaka.com/
公演 twitter https://twitter.com/hisoyaka2018

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