原作・武論尊さん、漫画・原哲夫さんの「北斗の拳」が、ケンシロウ役・大貫勇輔さんのミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』として、2021年12月に東京の日生劇場で上演されます。この作品は、国内でツアー上演されるほか、中国でもツアー上演される予定です。出演は、大貫勇輔、加藤和樹、小野田龍之介、植原卓也、上田堪大、川口竜也、伊礼彼方、上原理生、ほかのみなさん。作曲はフランク・ワイルドホーンさん、演出は石丸さち子さん、脚本・作詞は高橋亜子さんです。
今回、ホリプロの共同プロデュースパートナーとなったのは、上海の演劇制作会社染空间 Ranspace。同社代表の梁一冰(リャン・イーピン)さんは、東野圭吾さん原作のオリジナルミュージカル『白夜行』を上海でプロデュースした人物です。振付を手掛けるのは、中国の国家第一級演出・振付家、ジャオ・ミンさん。作品の要となる闘いのシーンを中国の伝統舞踊を取り入れたアクロバティックなダンスで表現します。
音楽は、ミュージカル『ジキル&ハイド』『スカーレット・ピンパーネル』『マタ・ハリ』など、日本、韓国ほか、世界中で大ヒット・ミュージカルを手がけるアメリカ人作曲家のフランク・ワイルドホーンさんが手掛けます。ワイルドホーンさんがホリプロに楽曲を書き下ろすのは、2015年に日本と韓国で上演された『デスノートTHE MUSICAL』以来、2作目です。
<ストーリー>
ーそれぞれの宿命 それぞれの愛ー
二千年の歴史を誇る北斗神拳の伝承者候補として修行に励んでいたラオウ、トキ(加藤和樹・小野田龍之介/Wキャスト)、ケンシロウ(大貫勇輔)の三兄弟。彼らの師父 リュウケン(川口竜也)は、末弟のケンシロウを第64代伝承者に選んだ。一子相伝の暗殺拳を守るべくその掟に従い、リュウケンは野心に満ちたラオウの拳を封じようと試みるも逆にラオウに殺害されてしまう。折しも最終戦争が起こり文明社会は崩壊し、世界は暴力に支配される時代となる。ケンシロウは婚約者のユリアと共に暴力の世界を二人で生き抜いていこうとした日、南斗孤鷲拳伝承者のシン(植原卓也・上田堪大/Wキャスト)にユリアを強奪され、胸に七つの傷を刻まれる。絶望の中放浪の旅を続けるケンシロウ。一方で世紀末覇者・拳王を名乗り、混沌とした世界を恐怖で支配しようとするラオウ。ケンシロウは次兄トキや南斗水鳥拳のレイ(伊礼彼方・上原理生/交互で役替わり)と出会い、ともに旅をする中、ユリアが失意の中でシンの居城から身を投げたことを知らされる。ケンシロウは愛すべき仲間や強敵(とも)たちの哀しみを胸に、ラオウの恐怖に支配された世界に光を取り戻すべく救世主として立ち上がるのだった。
<原作:武論尊さんのコメント>
歌って踊る前に殴ってしまうのでは…とハラハラしながらも(笑)、作品で大切にしていた「宿命」と「愛」を演じて頂けるとのことで、どんな切り取り方をするのか楽しみにしております♪
<漫画:原 哲夫さんのコメント>
ケンシロウ役の大貫さんは日本人離れした体格と身体能力、 あたたたたぁ~!!な高音域の歌声と退かぬ!媚びぬ!並みの踊りで、 舞台はもう既に華やいでいる!!
<作曲:フランク・ワイルドホーンさんのコメント>
新作ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』を大切なパートナーであるホリプロと共に皆様にお届けできることは大変光栄です。原作の漫画は「お前はもう死んでいる」という名セリフとともにあまりに有名ですが、その音楽を作るのはとても大きなチャレンジでした。 原作ファンを含む多くの方々に気に入っていただけたら嬉しく思います。私が初めて挑戦した漫画原作の作品『デスノートTHE MUSICAL』の時も感じましたが、原作の素晴らしい物語と、そこに登場する魅力的なキャラクターたちが常に私にインスピレーションを与えてくれるのです。『フィスト~』はまさにそういう作品でした。この楽曲を皆さんに聴いていただくのが待ちきれません今、世界は大変困難な状況にありますが、 必ず良い方向に向かい、『フィスト~』の物語のように新しい冒険に向かって踏み出すことができますように!
<演出:石丸さち子さんのコメント>
「北斗の拳」をミュージカル化するという冒険。はじめは耳を疑いました。昭和に生まれ育ったわたしには偉大な作品過ぎましたし、等身大を遙かに超えた闘いが魅力でしたから。でも、作品の輪郭が見え始めた今、プロデューサー陣の慧眼に驚いています。闘うこと。探すこと。成長すること。愛すること。光を見いだすこと。ミュージカルに大切な要素がぎっしり詰まっているからです。世界の最終戦争だと思われた殺戮の先に、それでもまだ生き抜く人々がいて、新たな弱肉強食の世界が出現する20XX年。無秩序と混乱の世界に必要なのは、どんな強さなのか?原作を大切に、現代を生きる女性として台本化された高橋亜子さんとディスカッションを重ねてきました。フランク・ワイルドホーンさんの音楽は、極限状態で生きる人々の心情に寄り添うように、美しく優しく、また戦闘シーンでは胸のすくようなリズムとノリで臨場感を高め、ある時は激情とともに涙を誘います。ワイルドホーン楽曲の醍醐味を味わって頂けることでしょう。空手のトレーニングを積んできた素晴らしい俳優陣とともに、今に訴える、闘う男たちの愛と哀しみの物語を立ち上げます。歌、ダンス、アクション満載の舞台を。アナログで、ハイテクで、揺さぶりをかけて。大貫勇輔さん演じるケンシロウはじめ、長らく愛されてきた登場人物たちが、原作ファンにもミュージカルファンにも、深く心に刺さる人物となるよう、作品を育てていく所存です。
<脚本・作詞:高橋亜子さんのコメント>
「北斗の拳」をミュージカル化する…最初は驚きました。けれど原作の漫画を読んで考えは変わりました。拳法シーンが有名な作品ですが、私が強く惹かれたのは、破滅した世界からの再生を描く物語の太い柱と、登場人物がそれぞれの信念を胸にぶつかり合う姿です。すべての台詞、すべての場面が劇的で、彼らの想いが常に音楽となって流れているような気がしたのです。私のその視点に、演出の石丸さんがたくさんの示唆を、フランクさんが圧倒的な音楽を加えてくださいました。寡黙なケンシロウの魂を躍動する肉体で表現するために大貫勇輔さんという唯一無二の配役にも恵まれました。数年間、夢中で取り組んできたこの作品にいよいよ命が宿ると思うと胸が震えます。闇の時代に光を目指して生き抜く人間たちのドラマを、熱く冷静に創り上げたいと思っています。
<ケンシロウ役:大貫勇輔さんのコメント>
日本のみならず世界中で長く愛される作品の主人公を演じる責任感をビシビシと感じています。お話をいただいてから原作を2度読ませていただきましたが、自らの正義と愛を貫くケンシロウのような人間に自分もなりたい、と思いました。原作には名台詞がたくさんありますが、実感を持ってそれらを言えるようにすることが課題です。ケンシロウを最後まで演じ切れる強靭な肉体を作るため、現在トレーニングを続けています。いつかは日本から海外に進出したいと思っていたので、今回の中国公演はひとつ夢が叶った思いです。中国人ダンサーとのコラボレーションも今から楽しみにしています。ワイルドホーンさんの楽曲も素晴らしく、歌うだけで泣けてくるようなメロディばかりです。ケンシロウは、歌・ダンス・芝居のすべてが求められる役ですので、ダンサーとしてこれまで培ってきたことを最大限に生かし、自分にしかできない肉体表現を模索したいと思います。『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』は、原作ファンの方にも、ミュージカルファンの方にも愛される作品にしたいと思います
<ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』>
【東京公演】2021年12月 日生劇場
※国内ツアー、中国ツアーあり
公式サイト
https://horipro-stage.jp/stage/musical_fons2021/
<キャスト>
ケンシロウ :大貫勇輔
トキ:加藤和樹/小野田龍之介(Wキャスト)
シン :植原卓也/上田堪大(Wキャスト)
リュウケン他:川口竜也
レイ、 ジュウザ:伊礼彼方/上原理生(交互で役替わり)
ほか
<スタッフ>
原作:漫画「北斗の拳」(原作:武論尊 漫画:原 哲夫)
作曲:フランク・ワイルドホーン
演出:石丸さち子
脚本・作詞:高橋亜子
振付:趙明
協力:株式会社コアミックス
主催:ホリプロ/博報堂DYメディアパートナーズ/染空间 Ranspace
企画制作:ホリプロ
<関連リンク>
ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』Twitter:
https://twitter.com/musical_fons
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