「楽しかったで終わらせない」、『ねじまき鳥クロニクル』松岡広大インタビュー(上) | アイデアニュース

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「楽しかったで終わらせない」、『ねじまき鳥クロニクル』松岡広大インタビュー(上)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2019年10月21日

2020年2月11日(火・祝)から東京芸術劇場プレイハウスで上演される、舞台『ねじまき鳥クロニクル』に出演する松岡広大さんにインタビューしました。『ねじまき鳥クロニクル』は、村上春樹さんの代表的長編小説で、初の舞台化となります。演出・振付・美術を担当するのは、ミュージカル『100万回生きたねこ』や百鬼オペラ『羅生門』を手がけたイスラエルのインバル・ピントさん。共同演出と脚本は、演劇団体「マームとジプシー」を主宰する藤田貴大さん。そして音楽は、NHK『あまちゃん』『いだてん』など映像作品の音楽でも広く活躍する大友良英さんが担当します。出演は、松岡さんの他、成河さん、渡辺大知さん、門脇麦さん、大貫勇輔さん、徳永えりさん、成田亜佑美さん、さとうこうじさん、吹越満さん、銀粉蝶さん。先日アイデアニュースに掲載した成河さんインタビューに続いての、舞台『ねじまき鳥クロニクル』インタビュー第2弾です。

松岡広大さん=撮影・岩村美佳

松岡広大さん=撮影・岩村美佳

――今日はビジュアル撮影を終えたところですが、今の段階で出演することへの思いをお聞かせください。

僕はずっとライフワークとして踊りをやっているので、インバル・ピントさんのことはもちろん知っていました。その方の作品に出演できることが非常に光栄ですし、錚々たる演者さんたちのメンバーのなかに入るので、そのプレッシャーもあり、まだ実像が捉えられないというか、ぼんやりしていますが、緊張しています。

――インバル・ピントさんの作品を何かご覧になりましたか?

成河さんが出演されていた『100万回生きたねこ』などを観に行きました。あとは動画サイトに掲載されている作品をいくつか観ました。観た印象としては、独創性の高い、ただのコンテンポラリーではないと。非常に躍動感もありますし、冷たさもありますし、温度の変化が踊りで見てとれて、素敵だなと思います。

――自分が踊る目線で、インバルさんの踊り、振付はいかがでしょうか?

今までとは踊りの質が違って、また難しいことにはなると思うので、今も必死にバレエに行ったり、身体作りからやっています。感情ありきの踊りだと思うので、すべて、振付に対して意味を理解できるかが非常に大事になってくると思います。不安もありますが、楽しみです。

――新しい踊りを手に入れるチャンス?

そうですね。チャンスですし、難しい事に挑戦させていただくのはすごくありがたいので、果敢にチャレンジして、怪我をしない程度に120%でやりたいと思います。

――原作はもう読みましたか?

まだ読めていないんです。あらすじを読むと、これを舞台化できるのかなと思いました(笑)。でも、戯曲に起こしたらきっと面白いんだろうなと期待感はあるので、早く上・中・下巻をしっかり読まなければいけないです。でも、村上春樹さんの作品の比喩が面白いですし、やはり言葉の使い方が独特なので、楽しみです。それを身体表現や芝居にする過程がきっと面白くなるんだろうなと。海外の演出家さんであるインバルさんが、この作品をどう見て、どう演出していくのか非常に楽しみです。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、この作品に出演するにあたっての思いや、共演するみなさんとのこれまでの交流や印象などについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。10月22日(火)掲載予定のインタビュー「下」では、松岡広大さん自身の幼いころからこれまでの歩み、身体能力がとても高い松岡さんと演劇の台詞の関係などについても伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■突飛というか予想のはるか上を捻ったところを演出されるので、僕は驚くだけなのかなと

■楽しかった「けど」と逆説が来るような舞台にしていきたい。ひと言で終わらせてはいけない

■成河さんが演劇の帝王だと思っている。成河さんの舞台を自分でチケットを取って観ています

■大貫さんは、空気を動かせる。空気が本当に動く。指の動きひとつで空気感を変える

<『ねじまき鳥クロニクル』>
【東京公演】2020年2月11日(火・祝)~3月1日(日) 東京芸術劇場プレイハウス
公式サイト
https://horipro-stage.jp/stage/nejimaki2020/

<関連リンク>
松岡広大 アミューズオフィシャルウェブサイト
https://artist.amuse.co.jp/artist/matsuoka_koudai/
松岡広大 instagram
https://www.instagram.com/koudai_matsuoka.official/
松岡広大 Twitter
https://twitter.com/koudai_official

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※松岡広大さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは11月21日(木)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

松岡広大さん=撮影・岩村美佳

松岡広大さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. より:

    松岡さんがねじまき鳥クロニクルに出演されると知った時本当に飛び上がるほど嬉しかったです。どんな役を演じていても全身全霊で表現する凄まじさがあって、圧倒されます。
    インタビューを読んで成長への貪欲さもとても伝わってきてますます公演が楽しみになりました!

  2. あーちゃん より:

    共演者の方々や作品について語る松岡さんの言葉から胸弾む思いを感じ、観劇の日がますます楽しみになりました。古くから村上春樹さんのファンですが、わたしの思い描いた世界が “実像” として観られるのか、わたしの知らない “ねじまき鳥クロニクル” を知ることになるのか、とても楽しみです。楽しかった「けど」のその先まで楽しめる世界を用意してくださることに幸せを感じます。何度か観劇する中で「けど」の部分を育てていきたいです。松岡さんの深い部分の考えに触れられたように感じ、嬉しいです。美しい写真と記事をありがとうございました。

  3. てぃーみき より:

    広大さんのダンスが大好きですが、ここでまた新しいかたちの身体表現に挑戦されるようで、まだ見ぬ広大さんの魅力に出会えることに期待が一層膨らみました。諸先輩方を尊敬なさる所以も改めて伺うことができ、広大さんの感性の一部に触れられました。偉大な先輩方と広大さんがご共演なさること、ファンとして改めて誇らしく、嬉しく思います。アンニュイな表情でのお写真も、他では見られない雰囲気です。開幕前に読み返します。

  4. 水玉 より:

    松岡さんのねじまき鳥へ挑む思いを深く知ることができて、嬉しいです。写真もゆったりとした雰囲気がいいです。チケットは取れたので、楽しみに原作を読んで待ちますね。

  5. あんず より:

    素敵な記事とお写真ありがとうございます。とても楽しみにしている舞台についての松岡さんの思いを早くも知ることができて、非常に楽しく拝読させて頂きました。文面から松岡さんの強い熱意が伝わって、舞台により期待せざるを得ない、そんな記事でした。お写真もとても魅力的な表情を切り取っていてどれも素敵でした。
    松岡さんの後編の記事も楽しみに待っています。また、成河さん、松岡さんと引き続く、これからのインタビューリレーもとても楽しみです。

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