「情熱的に渦巻いて」、『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』大貫勇輔(上) | アイデアニュース

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「情熱的に渦巻いて」、『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』大貫勇輔(上)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2021年11月25日

伝説的コミック『北斗の拳』を初めてミュージカル化した、『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』 が、2021年12月8日から12月29日まで日生劇場で、2022年1月8日から1月9日まで梅田芸術劇場メインホールで、同年1月15日から16日まで愛知県芸術劇場 大ホールで上演されます。『北斗の拳』は、「週刊少年ジャンプ」に1983年~1988年まで、原作・武論尊さん、漫画・原哲夫さんにより連載されました。最終戦争により文明社会が失われ、暴力が支配する世界となった世紀末を舞台に、北斗神拳の伝承者・ケンシロウが、愛と哀しみを背負い救世主として成長していく姿が描かれており、連載開始から35年以上たった今でも、多くの読者に愛されています。

音楽は『ジキル&ハイド』『スカーレット・ピンパーネル』などを手がけたアメリカ人作曲家のフランク・ワイルドホーンさん、演出は石丸さち子さん、脚本・作詞は高橋亜子さん。振付は辻?本知彦さんと、中国人演出・振付家の顔安(ヤン・アン)さんです。日米中3か国のスタッフのコラボレーションによる創作にも注目が集まるオリジナルミュージカルです。

アイデアニュースでは、出演者の方々にインタビューしましたので、順番に掲載いたします。まずは、主人公のケンシロウを演じる大貫勇輔さんの合同取材と独自インタビューの内容を、上下に分けてお届けします。「上」では、稽古場の様子やケンシロウの役作り、石丸さんの演出を受けて感じていること、ダンスやアクションについてなど、合同取材で伺った内容と独自写真を紹介します。

「下」では、無料部分では合同取材で伺った内容を、有料部分ではミュージカルに初主演することへの想い、今夏に出演していた同じく漫画原作の『王家の紋章』との違い、ワイルドホーンさんの曲を作品の中でいかに歌うかなどについて話してくださった独自取材の内容を紹介します。

大貫勇輔さん=撮影・岩村美佳
大貫勇輔さん=撮影・岩村美佳

――稽古が進んでいる中で、今感じている手応えや難しさなどお聞かせいただけますか?(※このインタビューは2021年11月初旬に行ったものです)

台本で「こうなるのかもしれないな」と思っていたことを上回ることが結構多くて、毎日泣きながら稽古しています。

――泣きながらですか?

本当に毎日感動しまくっているんです。お芝居の細かなところや繋がりを、これからもっと丁寧にやっていくと思いますが、ざっくり言うと、もうすぐ2幕も全部通ってしまうという段階で、すごくスピーディに稽古が進んでいます。

――漫画が台本になって立体化されていく過程、いかがでしょうか。

全体的なことで言うと、『北斗の拳』はこんなにもミュージカルに合う作品だったんだと気付いたんです。最初は「えっ! ミュージカル!?」と思ったのですが、『レ・ミゼラブル』などの王道ミュージカルの根底にあるテーマが、『北斗の拳』には全盛りされているんですよ。それぞれの正義のために闘い、すれ違い、時に理解しあって手を取り合い、そして亡くなっていったいろんな者たちのことを感じながら成長していく人々の物語なんですよね。恋愛というよりも純愛、純粋な愛という感じなのですが、もちろんユリアに対する愛の物語であったりと、王道ミュージカル作品がテーマとしているものが、すべて凝縮されている作品だということに、やればやるほど気付かされます。

――『北斗の拳』がミュージカルに合うというのは、確かに意外でした。

さらに、フランク・ワイルドホーンさんの音楽が本当に素晴らしくて、ひとつひとつのシーンが、音楽によってより際立つんです。音楽の力で、伝えたいテーマやそのキャラクターの心情に、より共感できるようになる。原作に忠実に作っている部分と、ミュージカル版としてオリジナルで作っている部分があるので、「そんなシーンあったっけ?」と思うところもあるとは思うのですが、原作の中で描きたかったことは、演出の石丸さち子さんと、脚本・作詞の高橋亜子さんの元で、失われずに作られているのではないかと思っています。

そして、名言たちですよね。「北斗百裂拳」、「ひでぶっ」、「我が生涯に一遍の悔いなし」、「てめえの血は何色だ」などの有名な台詞をちゃんと言うところでは、稽古場でも「言ったー!」みたいな反応になります(笑)。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、稽古場の様子やケンシロウの役作り、石丸さんの演出を受けて感じていること、ダンスやアクションについてなど、合同取材で伺った内容などインタビュー前半の全文と独自撮影の写真を掲載しています。2021年11月26日(金)午前11時0分掲載予定のインタビュー「下」では、お客様へのメッセージなど合同取材の続きを無料部分に掲載し、有料部分ではミュージカルに初主演することへの想い、今夏に出演していた同じく漫画原作の『王家の紋章』との違い、ワイルドホーンさんの曲を作品の中でいかに歌うかなどについて話してくださった独自取材の内容など、インタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■最初の段階であまり作りすぎず、自分がその場に立って何を感じるのかを大切に

■石丸さんが「君は、開いているよね」と言ってくださった。変わることを恐れないと

■葛藤を吐露するシーンは「もっと情熱的に、もっと渦巻いて演技してみて」と

■ダンスというよりはむしろ「肉体表現」という感じ。ワイヤーや映像も使います

<ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』>
【東京公演】2021年12月8日(水)~12月29日(水) 日生劇場
【大阪公演】2022年1月8日(土)~1月9日(日) 梅田芸術劇場メインホール
【愛知公演】2022年1月15日(土)~1月16日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
公式サイト
https://www.hokuto-no-ken-musical.com/
https://horipro-stage.jp/stage/musical_fons2021/

<関連リンク>
ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳』Twitter:
https://twitter.com/musical_fons
大貫勇輔オフィシャルサイト:
https://www.horipro.co.jp/onukiyusuke/
大貫勇輔オフィシャルファンクラブ:
https://fc.horipro.jp/yusukeonuki/
大貫勇輔Instagram:
https://www.instagram.com/yusukeonuki_official/

<キャスト>

ケンシロウ:大貫勇輔
ユリア:平原綾香・May’n(Wキャスト)
トキ:加藤和樹・小野田龍之介(Wキャスト)
シン:植原卓也・上田堪大(Wキャスト)
リュウケン:川口竜也
トウ・トヨ:白羽ゆり
マミヤ:松原凜子
レイ/ジュウザ:伊礼彼方・上原理生(交互役替わり)
ラオウ:福井晶一・宮尾俊太郎(Wキャスト)

バット:渡邉 蒼
リン:山﨑玲奈・近藤 華(Wキャスト)
リハク 他:中山 昇
青年ラオウ 他:一色洋平
ライガ 他:後藤晋彦
フドウ 他:澄人
フウガ 他:田極 翼
青年トキ 他:百名ヒロキ
ダグル(オリジナルキャラクター)他:宮河愛一郎
ミスミ 他:安福 毅

飯作雄太郎
岩瀬光世
輝生かなで
坂口杏奈
内木克洋
中野高志
原 広実
妃白ゆあ
福田えり
藤田宏樹
LEI’OH
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大貫勇輔さん=撮影・岩村美佳
大貫勇輔さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. まりな より:

    素敵なインタビューありがとうございます。
    開幕までついにあと1週間。
    どんな素晴らしい舞台になるのか、今から待ちきれません!

  2. RISA より:

    素敵なインタビュー記事をありがとうございます♪
    最初『北斗の拳』がミュージカル化と聞いた時、あまりにも謎すぎて二度見したのですが、出演される方も同じように思われた中での稽古だったのですね。
    舞台の全容が少しずつ発信されてきて、今はワクワクが止まりません!チケットをファンクラブでいっぱい申し込んで良かったです☆

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